2014年12月14日日曜日

世界の果ての通学路 と ノーベル賞マララさん

”世界の果ての通学路”という映画がずいぶん前から上映されています。残念ながらまだ見る機会を得ていません。来年DVDが発売されるようなので、購入し生徒たちに見せたいと思います。

世界の様々な国で、驚くべき困難のなかで学校へと通っている子供たちを撮影したものです。折も折、ノーベル平和賞は女性の教育機会を訴えた17歳の少女マララさんでした。彼女も教育の機会を求めて言葉通り命をかけて生きています。

昨日の授業でやる気なさそうにだらっとしている生徒がいて、思わず叫んでしまいました。

『世界には勉強したくてもできない沢山の子供たちがいる。どうか、その子達に君の教育の権利を譲ってやってくれ。もっともっと勉強したくてできない世界の沢山の若者に、君に使われている税金を融通してやってくれ。彼らにとって教育は唯一の未来を切り開く手段だ。・・・』

と、無理なことを言ってしまいました。わが国の子供たちはまた別の事情を抱えています。そして、それは教育する側、大人の側にも同様です。

学ぶことが生きることと同義である、そのように生きてみたいものです。

2014年12月12日金曜日

センター試験・理科について

センター試験まであと一ヶ月と少し。

今年から新指導要領の完全実施の試験となります。その中で理科の変更が目立ちます。今まで、物理Ⅰ、化学Ⅰ、生物Ⅰ、地学Ⅰという受験科目が、物理基礎、化学基礎、・・・。或いは、物理、化学、・・・と変更されました。

内容的にまた量的には  物理で言えば  物理基礎<物理Ⅰ<物理 です。

いわゆる難関大学は物理基礎等の基礎科目では受験ができず、物理等で受験することになります。これは今までより負担増で特に時間的な余裕のない公立高校の受験生には不利に働くことになりそうです。一方、物理基礎で受験できる大学に関しては負担減で、逆に有利に働くことになります。

良し悪しは別に、ここでも大学間のレベルの格差が拡大していくことになります。

2014年12月10日水曜日

土曜講習開始、そして模試

先週末から土曜講習そして、翌日は模試。連日の長時間演習です。

土曜講習を続けていくうちに、ほぼ例外なく点数が上がっていきます。2ヶ月程度で5教科100点以上の増加という例も珍しくはありません。生徒の表情も緊張感が増し、良い雰囲気です。

今年はどうかな?生徒の点数一覧に点数を転記しながら、期待が膨れてきます。

公立高校受験まで後2ヶ月。

2014年11月30日日曜日

進路希望調査発表される

本年度の進路希望調査が教育委員会から発表されました。この近郊の高校のは下記のとおりです。数字は順に 希望者数 (定員)

 県立 藤 沢 西 458 (278)       県立 藤 沢 清 流 398 (238)       県立 茅 ケ 崎 583 (357)
 県立 茅 ケ 崎 北 陵 405 (278) 県立 鶴 嶺 476 (382)                  県立 茅 ケ 崎 西 浜 406 (398)
 県立 寒 川 263 (358)              県立 平 塚 江 南 382 (318)         県立 高 浜 310 (237)
 県立 大 磯 365 (278)              県立 二 宮 215 (238)                  県立 平 塚 湘 風 198 (228)
 県立 秦 野 439 (358)              県立 秦 野 曽 屋 296 (278)          県立 伊 勢 原 301 (238)
 県立 小 田 原 531 (318)

県立 平塚農業  235 (195)       県立 平塚工科  190 (238)           県立 藤沢工科 220 (238)
県立 小田原城北工業 235 (234) 県立 平塚商業  156 (198)      県立 小田原総合ビジネス 201 (238)

神奈川県全体を通して、商業科、工業科の希望者が少なくなっています。この数字のまま受験というわけではありませんが、人気の傾向を知ることはできます。

2014年11月27日木曜日

勉強は割が良い

仮内申が出てきました。

3年前期で厳しめに、後期仮内申で易しめにというのが全体の傾向です。しっかり勉強した人はかなり評点が上がっているのも例年通りです。

これで入試の持ち点が確定しました。後は本番まで学力を積み上げていくばかりです。後90日弱の受験勉強は決してつまらないものではありません。必ずしも勉強が好きでない生徒も勉強の面白さを味わう瞬間が何度かあるものです。できないことがひとつずつできるようになり、点数が少しずつ伸びていく。そうして、勉強にはまっていく生徒が何人も出てきます。

勉強は割の合わない仕事(?)ではありません。やればやっただけの成果が多かれ少なかれ出ます。一方、社会には割に合わないことは山のようにあります。努力がそのまま認められるとも限りません。それに比べれば勉強なんて簡単なものです。言いすぎでしょうか?

さて、私も気合が入ってきました。


2014年11月23日日曜日

小学校での英語必修化

次の指導要領で本格的な小学校での英語の授業が始まります。

今やっているお遊びのような英語とは違うもののようです。それはいいのですが気になることが幾つかあります。

そのうちの一つは私立中高一貫校が受験科目に英語を入れるだろうということです。そうなると小学校での英語教育も過熱します。中学入学時に公立中学とは英語・数学・国語・理科・社会全てで圧倒的な差がついています。

公立中学から公立高校。そして、難関大というルートはますます難しくなると思われます。

2014年11月18日火曜日

前期選抜はなんだったのか

中3中間テストの結果が出てきました。この後仮内申が出て、三者面談、私立併願高の決定となります。

内申点は生徒の学力を必ずしも反映していません。なぜこの生徒が4でこの生徒が3なんだ。と思うことはしょっちゅうです。模擬テストを受けなければ生徒の進路指導ができないということ自体、内申点が学力を反映しない証左です。

そんな内申点とその他の加点(生徒会、部活、ボランティアなど)で合格を決めていたのが前期選抜でした。2年前に廃止になり、前期選抜最後の高校生が今の高3です。彼らが卒業すると前期選抜もア・テスト同様忘れ去られていきます。

前期選抜とは何だったのか?ア・テストとは何だったのか?そして、ゆとり教育とは何だったのか?

やがて、忘れた頃に、擬似前期選抜、擬似ア・テスト、擬似ゆとりが復活することもあるでしょう。

担当者がいなくなれば誰も責任を負わないということにならないようにしてほしいものです。

2014年11月16日日曜日

待ち遠しい

毎年待ち遠しくてしょうがなのが、中3の後期中間テストの終了日です。

このテストを受けて公立高校受験のための最終成績が決まります。つまり、これからは学校の授業に関係なく受験勉強ができるのです。そして、受験までの3ヶ月弱、生徒たちも受験勉強に没頭していきます。彼らの目が少しずつ変わってくるのが分かります。

おそらく多くの人にとって一生で一度か二度の濃密な時間体験ということになるのでしょう。それに付き合える喜びがあります。私もそれに没入していくからです。

来週の半ばで全ての中学で中間テストが終わります。

いよいよです。

2014年10月16日木曜日

るつぼ それとも サラダボール

地理でアメリカ合衆国を学ぶと 「”アメリカは人種のサラダボール”と言われている」という記述に出会います。

私の学生時代にはそれは”人種のるつぼ”と呼んでいました。るつぼとは高熱で溶かした金属を混ぜて合金を作るための壺のことです。

るつぼという古風な表現に違和感があったので調べてみると、ザンクウィルの戯曲”The Melting Pot”から来ているとのこと。

様々な人種が溶け込んで一つのアメリカを作っているからというのがその理由です。

それが”サラダボール”になるのは”るつぼ”に馴染みが無いため分かりやすい”サラダボール”にしたのだろうと勝手に思っていました。

ところがそうではなく、”るつぼ”の中では異文化が溶け合うが、”サラダボール”の中ではそれぞれが別々で溶け合わないからだそうです。

うーん、そうだったのか。


2014年10月15日水曜日

入力より出力

中3の前期内申が出ました。12月始めの三者面談(ここで私立併願校の合否が事実上決まります)に向けて、11月始めに模試をすることにしています。昨年までは全員受験でしたが、今年は希望者のみの受験にしました。理由は模試が有料であり、決して安いものではないからです。

とは言え、できるだけ受験するように進めてはいます。というのは、2年前からの受験システムの変更で神奈川県の公立高校入試も急に難しくなり、内申点の僅かな差など無いようなものだからです。

受けない生徒の理由は様々ですが、決まってあるのが「もっと勉強して、できるようになってから受けたい」というものです。中1や中2はいざ知らず、中3のこの時期でこの考えはいただけません。そんなこと言っているとついぞ模試を受けずに本番に臨むことになります。内申点より学力が良い場合はまだしも、その逆の場合は悪い結果になりかねません。

以前あるマラソンランナーがこんなことを言っていました。”息が苦しくなったとき、沢山吸い込むのではなく、沢山吐き出すことを意識している”と。

入力よりも出力なのです。しっかり勉強して、完全にしてから受けたい。その思いは良く分かりますが、学んだ初期から出力するほうが良い結果が出るように思えます。

出力できない知識など無いのと同じですから。

2014年10月12日日曜日

悠々会開催のお知らせ

10月23日(木)夜9時半より 悠々会開催します。

都合の付く人は是非顔を出してください。

2014年10月9日木曜日

ノーベル物理学賞

日本人3人がノーベル物理学賞を受賞しました。ところが、日本は物理が強いと喜んではいられないようです。

或る科学評論家が「嘗ては高校生の80パーセントが物理を勉強していたが、今は30パーセントだ」と言っていました。

だんだん物理をやる人が少なくなっているのです。

物理・化学・生物・地学の理科4教科。日本史・世界史・地理・政経/倫社の4教科を日本中の高校生が必修で学んでいる時代がありました。やがて、選択制になり、更に、物理Ⅰと物理Ⅱのように分けられ、新指導要領で物理基礎(物理Ⅰより内容が少ない)と物理に変更されました。

学ぶ人も少なくなり、学ぶ内容も少なくなっているのです。今の高校生の平均的レベルを考えると致し方ないとも言えますが・・・

やがて、物理は特別な人以外扱わない教科になるかもしれません。きちんと学べは面白い科目なだけに残念です。

さて、今日は文学賞の発表です。 "MURAKAMI haruki"の受賞があるのでしょうか?

2014年10月8日水曜日

台風一過

子供にとって台風は嫌なものというばかりではありません。日常ではない風と雨と空模様に、妙な興奮を覚えるのは普通のことです。

数年に一度の大型台風19号が関東を直撃しました。

「明日、台風が来て、学校が休みにならないかなあ」という、多くの小・中・高生の願い通り、周辺の学校は殆んど休みになりました。それは、元寇ののときに吹いた神風同様、目前の脅威を一瞬にして蹴散らしたのです。ごく一部の授業が行われた高校の生徒の失望たるや想像に余りあるものです。

こうした神風の思想は今でも私たちのメンタリティーに何らかの効果を果たしているのかもしれません。一発逆転の思想です。

今はできないけど、「きっといつか風が吹く」 そう思ってじっと勉強せずに待っているのかもしれません。風が吹けば、

偏差値40から、**勉強法でT大学に合格とか
偏差値30の金髪ギャルがKO大学に合格とか

という風になるはずです。

そうして老いていくのでしょうか。





2014年10月4日土曜日

背景が痩せている Ⅱ

大学受験生で英語の長文が苦手な場合、日本語が苦手な場合がほとんどです。

大学受験に出る英文は受験生の英語力が中学生レベル(日本の中学で学ぶレベル)だったとしても、その内容はまともな大人を対称にしたものです。

田中久美が”あなたはどのスポーツが好きですか?”と聞くと、健が”ぼくは卓球が好きです”と答えるような英文を相手にしているのではありません。

例え、英語力がアメリカの3歳児レベルでも、読まされる文章の内容はアメリカの大人を相手にしたものです。

今日ある生徒が読んでいた文章(高校の課題)は”グローバリズムとモノカルチャー経済”に関するものでした。仮に全ての単語を辞書で引いたとしても、その内容を理解することはできないでしょう。日本語で読んでもチンプンカンプンなわけですから。

これには日本語が十分でないという側面と、その背景となる知識が十分でないという2つの側面があります。

新聞を毎日読まずとも眺めていれば”グローバリズム”などという言葉は自然と目に入ってきます。一方、TVやウェブのような主体的に選択する種類の情報では自分の知っているもの、関心のあるもの以外の情報に行き着く可能性がずっと少なくなっています。

電子辞書も同様です。確かに速くひくことはできますが、情報の視野が狭く、得られる知識がまさにデジタルです。同じジーニアスの英和辞典でも本と電子辞書では処理する情報量が異なります。これも、背景をやせ細らせる一因なのかもしれません。

2014年10月3日金曜日

背景が痩せている Ⅰ

期末テストの結果が出揃いました。その中で地理の点数が低いのがここ数年続いています。学校の平均点が低いのです。

問題が難しい。習っていないことがでる。というのが生徒の意見です。

確かに、そんな一面もあるのですが、一番感じるのは彼らの知識に深みが無いことです。知識の背景がやせ細っていることです。

例えば、都道府県のテストがあるとします。47の都道府県の名と場所を覚えれば済むことです。それ以上の知識も広がりも必要ありません。したがって、このようなテストはある程度できます。尤も、これすら覚えられない中学生も多いのですが。

神奈川県の公立高校入試問題がここ2年大きく変わりました。社会も例外でなく、記述問題の増加等かなり難化しました。3年前以前の記号を選択する、間違えないように注意することが最も重要な受験勉強であった頃のものとは様変わりしました。

その影響が定期テストにも現れているのかもしれません。単純な知識、限定的な知識の問題でない場合、対応できないのでしょう。

10の問題に答えるために10の知識があればよい場合。10の問題に答えるために100の知識が必要であり、一見不要だと思われる無駄なものも含む沢山の知識の中から一つの答えを導く場合。だいぶ異なっています。

そして、後者の能力に欠ける若者が増加しているように思います。

その具体的な例を次回書いてみます。

2014年9月26日金曜日

期末テスト終了 そして 球技大会

市内の中学校の期末テスト日程が今回ほど揃っていたのは初めての体験です。今日が最終日でした。

来週から、後期中間に向けて授業再開です。それは中3にとっては入試に関係する最後のテストでもあります。秋風とともに受験は佳境に入っていきます。

一方、いくつかの高校で球技大会が行われました。二期制の学校では、生徒に球技をさせて、先生は成績の処理をするようです。

たしか二期制にしたもっとも大きな理由は次のようなものだったはずです。

”ゆとり教育が終わり、学習内容が増加したためその分の授業時間数を確保しなければならない。そのため、3期制を2期制にし、定期テストや終業式の回数を減らし、その分を授業にまわすと。”

球技大会は二日間、或いは三日間行われます。それも、年に2回。”授業時間の確保はどうなっているの?”と思うのはおかしいですか。

2014年9月17日水曜日

ご無沙汰しています。

8月末の或る日、懐かしい人が顔を覗かせてくれました。この3月まで塾で講師をお願いしていた長尾先生です。大学院を終了し、就職したのですが、その忙しい合間をぬって塾に立ち寄ってくれました。

最近、プログが更新されていないので心配していたとのこと。申し訳ありません。夏の暑さと、夏期講習でパソンコンに向かう気になれないまま一月が過ぎたのです。

秋風とともにまた、プログを更新します。

長尾先生は毎年、この季節になると、庭で取れたゴーヤを持ってきてくれます。おいしくいただきました。ありがとう。

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2014年7月4日金曜日

読書量と国語力の相関

大学受験用の小論文の模試に面白いものがありました。それは3つのグラフを見て意見を600字で述べるというものでした。

●1つめのグラフは調査した中学生・高校生が最近1カ月間に読んだ本の数と読解力テストの偏差値に関するものでした。
1冊も本を読まない生徒はさすがに偏差値が最も低く出ていました。しかし、1冊、2冊、・・・・10冊くらいまで読んだ生徒に偏差値の差はほとんどなく、逆に最多の11冊、12冊の生徒は偏差値が下がっていました。これは中学・高校ともに同じような結果でした。

●2つめのグラフは最近1カ月に読んだ本の数と国語のテストの偏差値に関するものです。
1つ目のグラフとほとんど同じ結果です。

●3つめのグラフは読んでいる本の多様性と読解力についてのものでした。
読書の幅が広い人(いろいろな本を読んでいる人)は読書の幅の狭い人(偏った本を読んでいる)人に比べ明らかに読解力の偏差値が高くなっていました。ある程度の相関が見て取れました。

この結果は以前から考えていたことを裏づけするものでした。本を読めば国語ができるようになるというわけではないということです。もっとも、全く読まない人の偏差値が極端に低いことを考えると、読書量が極端に少ない多くの中高生にはもっと本を読むべきだとはいえますが・・・。

2014年6月26日木曜日

OECDによると

25日、経済協力開発機構OECDが発表した世界の中学教員の勤務実態によると、日本の教員は世界で最も勤務時間が長い一方、指導への自身が参加国中最も低いということでした。

勤務時間は長いのですが、授業時間そのものは調査国の平均を下回っています。つまり授業以外の仕事が圧倒的に多いのです。

その内訳の半分以上は部活によるものでした。部活という制度は日本独特で他国ではあまりやっていないようです。ドイツのように放課後の活動は学校以外のシステムでやっているところが多いのかもしれません。

授業も、放課後の部活も同じ仲間に同じ先生。その風通しの悪さが、いじめその他の弊害に出ているように感じます。

これが地域の学校とは別のシステムになれば、同年齢のもの以外に様々な人との交流が生まれ、社会的世界が広がる。多様な形での社会参加が可能になり、学校以外にも様々な価値と人々がいて、様々な形で生きていけることを理解できるのではないかと思います。


2014年6月24日火曜日

竹富島の教科書問題

学生時代にトカラ列島を旅したことがあります。トカラ列島は鹿児島県の南端から種子島や奄美大島を含む10程度の島々で成り立っています。

奄美大島には猛毒のハブが生息しているのですが、トカラ列島は一つ置きにハブのいる島といない島が並んでいるのだそうです。同じ十島村という行政区域に入っていてもそれぞれが海に隔たれているためか独特の文化があるというようにも聞きました。

ダーウィンが進化論を考えたガラパゴス諸島のフィンチという鳥が島ごとにそれぞれ進化しているのに似ているのかもしれません。

先日TVで沖縄在住の女性歌手が沖縄本島以外の沖縄県の島の方言を理解できないといっているのを聞いて驚きました。一つ島が異なると別の言葉のように聞こえるのだと。やはり、海で隔てられた島々で独特の言葉が育ったのでしょうか?

さて、竹富島の教科書問題です。竹富島は石垣市、与那国町と一緒に八重山地区で同じ教科書を採択することになっていました。しかし、竹富町のみ別の教科書を使うことを決めていました。経緯は複雑ですのでここでは述べません。いろいろあったのですが、来春から竹富島単独で教科書を採択し、他の学校同様無償で教科書が配布されることになったようです。

驚いたのは、八重山地区の竹富町以外の教育委員は採用した教科書を見たことも読んだこともなく、TVのインタビューに「えっ、見なくちゃいけないの?」といっていたことです。

2014年6月12日木曜日

ワールドカップ

今週末からサッカーのワールドカップが開催されます。今回は日本時間の早朝が試合時間なので、あまり、塾に影響がありません。夜の試合だと、生徒の欠席や、得点した瞬間に近隣の家から突然の叫び声が上がったりということがあります。

一方で、1月から始まった通常国会の会期は6月22日で150日の会期を終えます。”今国会中にどうしても・・・”という集団的自衛権についての憲法解釈の変更があるのかどうか。

ワールドカップの喧騒の中で、知らないうちに何かが決まっていく・・・そんな不安もあります。

今、中間テストの直前です。いつものように時事問題を調べていると、今回は話題に事欠きません。世界が動き始めているようです。

2014年6月8日日曜日

脳の体力

中学の前期中間テストが近づいてきました。この土日、そして来週の土日は午前から夕刻にかけて長時間補習です。テストが近いので皆集中していますが、異なっているのは脳の体力です。2時間もするとオーバーヒートする人、5時間6時間やっても平気な顔をしている人。様々です。

普段走っていない人が長距離を走るとすぐに息が上がります。それに奮起して、トレーニングをはじめ一年後にはフルマラソンを走ってしまう。そんな中年ランナーの話をよく耳にします。このことは分かりやすいので誰もが納得します。

ところが、頭の中の話になるとそうはいきません。なにしろ頭の中を覗いてみるわけにはいきませんし、仮に覗き込んでも何かが動いているというわけでもなさそうです。したがって、普段頭を鍛えていない人間が急に頭を長時間動かすのは難しいといっても必ずしも説得力を持ちません。

ただ、オリンピックのマラソンランナーと運動不足の中高年との体力差が圧倒的であるのと同様に、脳の働きも相当違っていると考えるほうがずっと自然です。

今日10分のトレーニングを明日は15分にし、そして、20分、1時間、2時間・・・。やがてはフルマラソンまで。そのようにして、頭も鍛えられるはずでは・・・。

話は変わりますが、ハンマー投げの室伏広治が日本選手権20連覇を成し遂げました。圧倒的体力の持ち主ではありますが、深く頭が下がります。アジアの鉄人と呼ばれた父重信と二人で日本のハンマー投げの歴史のほぼ全てが語りつくせるのでしょう。うーん。ため息が出てしまいます。

2014年6月3日火曜日

休みの閾値

休みが多い生徒はやがて学力が下がる。極めて当たり前のように思えます。

問題は休まなければいけない状態がどのレベルのものかということです。インフルエンザで休む。当然です。37度の発熱は微妙です。明日遠足だから休むとか宿題ができていないから休むになると、・・・?です。

どのレベルで休むかはその境目(閾値)が明確ではありません。個人によって大きく異なります。そして、その感覚は本人のみならずその人の家族と共有されていることが多いようです。つまり、休みの閾値が低い家庭の子供は本人も閾値が低いのです。問題の本質は個人だけに起因するのではなくその環境(主に家庭)に依存しているということです。

これは勉強のみならず他の全てのことに関係しますから案外重要です。何かをするときにちょっと上手くいかないとすぐ止めてしまうとか、少し辛いことになるとさっさと逃げ出してしまう。このことを子供のみの問題として議論してもあまり意味がありません。

勉強に関して言えば、どのような時でも、当たり前のように、食事をするように、勉強するそんな雰囲気が周辺にあるかということです。

2014年5月31日土曜日

なま物 Ⅱ

国民投票できる年齢を18歳に下げる法案が国会を通過しました。4年後以降の国民投票時から実施されるということです。

もし4年後に実施されれば現在の中2または中3が投票できます。国民投票となればそれは憲法改正に関する事案です。

塾の中3を見ていると心もとない感じもありますが、よく聞いてみると彼ら自身の考えも意見もあります。そうです。もう無関心でいるわけにはいかないのです。君たちが君たちの未来を君たちの力で切り開くのです。

公民の授業はちょうど憲法に入っています。今扱っている題材はまさに旬のなま物です。目を見開いて、考えましょう。

2014年5月29日木曜日

ワールドカップ

ナイジェリアの誘拐事件。クロアチアの洪水。ウクライナの内紛。中国ウィイグル自治区でのテロ。タイのクーデター。南シナ海でのベトナムと中国の対立。日中・日韓の対立。ブラジルでのワールドカップ反対デモ。その他。世界がかまびすしくなっています。

ブラジルでのワールドカップ反対運動はどこでやっても一定数はいる人々による反対運動だと思っていましたが、どうも様子が違うようです。殺戮され、略奪され、土地を追われた先住民たちの抗議運動はブラジルにおけるポルトガル支配の歴史がどのようなものであったか窺い知れます。

それにも増して、現J2・FC岐阜の監督、ラモス・瑠偉が”ブラジルでのワールドカップは反対だ”と明確に言っているのが印象的でした。”そんなことしている場合じゃないでしょ。ブラジルは貧困をなんとかしなくちゃ”ということのようです。サッカー命の闘将がどれだけブラジルでのワールドカップを喜んでいるのかと思ったら全く違っていました。

いずれにせよ、後僅かでキックオフです。

2014年5月28日水曜日

生物(なまもの)Ⅰ

”なま物”といっても刺身や寿司ではありません。実際に生きている昆虫や動物や植物のことです。

そうしたなま物の体験が理系教科学習の基礎にあるべきだと思います。実物を知っている。実際に触れたことがある。これは重要な体験です。その上に知識を積み上げる。すぐに剥がれ落ちてしまうにわか仕込みの知識とは違います。

千葉県にあるある私立中学・高校では学内に驚くほど充実した水族館のような動物園のような施設を持っています。生徒はその動物を手で触れます。実際の触感や微妙な色は図鑑やDVDでは分かりません。本物に触れる体験を常時しているのです。

かつて、そうした体験は田舎の子供たちや、都会でも一日中遊びまわっていた子供たちの特権でした。その中から、沢山の科学者が出てきたのです。昆虫採集を趣味としている科学者や実業家は案外いるものです。かれらは都市部でお金のかかった教育を受けている子供たちに得られないものを得ていたのです。

ところが、事態は変わりました。田舎の子供たちも、日が暮れるまで遊んでいる子どもたちもなま物に触れることが圧倒的に少なくなりました。遊びの大半がゲームではそれも納得できます。多くの子供たちは2mmに満たない小さな虫に触れることにすら恐怖を感じています。

夏になると塾にも虫が飛び込んでくることがあります。大騒ぎになり授業は中断します。たいてい私が捕まえて外に出すのですが、過去に2度ほど生徒が捕まえたことがあります。どちらの場合も、勉強のできる進学校の生徒でした。何事もなかったかのように平然と虫をつかんで”あっ、これは・・・ですね”とその虫の名前を言って、教室の窓から外に放したのです。

虫と戯れていたわんぱく小僧よ。今何処(いまいずこ)?

2014年5月24日土曜日

ペタンク

11時過ぎ、帰宅途中の人気のない、薄暗い公園に10人前後の人が立っているのに気づくようになりました。毎日ではありませんが、かなり頻繁に集まっています。運転しながら、気になって、ちょっと見てみました。

ペタンクをしていました。ペタンクとは南仏が発祥の遊びで、砲丸投げの鉄球を一回り小さくしたような鉄球を投げて得点を競い合うものです。私が子供の頃にしていたビー玉と似たような遊びといえば分かりやすいでしょうか。

私はフランスに1年住んでいましたが、ペタンクを見たことはありません。なぜ、ここで、こんな時間に?謎は深まります。

昨日の公民の授業です。日本が”多文化社会”となり、異なった文化の人々と”共生”しなければならない。という部分を読んで”あっ”と思いました。そうか、暗くて分からなかったが、彼らは外国人なのか。

おりしもタイでは軍事クーデターが起こっています。タイから東側の国は概ねフランスの植民地、タイから西の国はイギリスの植民地です。そのバランスの中でタイは独立を保っていました。よって、ベトナムなどの国では今でもフランスの影響が色濃く残っています。ペタンクもやっているのでしょう。

その公園から川を挟んだところに県営住宅があり、そこにベトナム、ラオス、中国からの人々が居住していることは知っていました。

おそらく、仕事を終えた後、同郷の人々が公園に集り、故国の遊びに、郷愁をはせるのでしょう。

謎が解けてすっきりしました。

山の日

2016年から8月11日を国民の祝日(山の日)とする法案が参議院を通過しました。与野党の賛成多数での可決でした。

山好きの一人として嬉しいことですが、”国会でやるべきことは他にあるだろう”とも思えちょっと微妙な感じもあります。

もっとも、投票結果を見ると15名の反対があり、わが国の民主主義に妙に感心したりもします。

以前は一ヶ月に30日近く(ほぼ毎日)丹沢に登っていたこともありますが、ここ数年足が遠のいていました。

そうだ、この週末は今や誰も履いていないと思われる時代遅れの重登山靴の手入れでもして過ごそう。

来週からはテスト対策で週末のない生活が始まります。


2014年5月10日土曜日

小学校の英語

TVで小学校の英語教育は意味があるのかという議論をしていました。といっても娯楽番組ですが。

意味がないという女性論者(慶大講師)は今の中高の英語教授法を変えない限り、小学校でやっても結局無駄だという説で、一生にいたウエンツ瑛士が小学校でかなり英語をやったが駄目だった体験談を語っていました。

一方、意味があるという側には今をときめく英語指導者・安河内氏と教員の質の向上を目的とした鳴門教育大の高齢の英語教育者が出ていました。

この高齢の英語教育者は「日本語には母音が5つしかないが、英語には母音がもっと沢山ある。知れが日本人が英語をしゃべれない原因だ。それを身に付けるだけでも小学校の英語は意味がある」というような意見でした。

まあ、結論はでなかったのですが・・・

私には腹案があります。小、中、高。全ての英語の点数化を止めることです。受験科目からも英語をはずします。これだけで、日本人の英会話力はずっと向上するはずです。

私たちは”正しい英語”にがんじがらめになっています。間違えだらけの英語でがんがんと自己主張していく英語を母国語としない人々のように、伸びやかに言葉を扱えたら・・・と思っています。

もっとも、読むことと書くことはこの限りではないのですが。

2014年5月7日水曜日

公立高校受験日程発表される

来年の公立高校受験日程が発表されました。

募集期間:1月28日(水)~30日(金)
志願変更:2月4日(水)~6日(金)
学力検査:2月16日(月)
面接・特色検査:2月17日(火)・18日(水)
合格発表:2月27日(金)

最近2年間は学力検査と面接・特色検査との間に土日が挟まっていたため、受験期間が4~5日と大変長くなっていました。今年は土日をはさんでいないので2~3日です。受験生にとってはこの方がずっとやりやすいでしょう。

2014年4月28日月曜日

水沢君の呪い

小学生の頃、絵を描くことが好きでした。絵は誰にも負けず上手く描けるとも思っていました。

確か、3年生の写生大会のときのです。私たちは画板と水彩セットを持って写生に出かけました。数人の友人と近くのお寺の絵を描いていました。

鉛筆で描いた下書きを水彩絵の具で塗り始めた頃です。雨がぽつぽつと降り出しました。やばいと思って、大急ぎで学校に帰ることにしました。

雨に濡れないように画板を傘の代わりにし、走りに走って、学校に到着しました。見ると一緒に走ってきた水沢君は絵を画板の上にしたまま傘代わりにしたので、絵が雨で滲んでしまっています。私を含めほかの友人は絵が濡れないように絵を画板の下にしていました。ちょっとどじなところのある水沢君を皆が大笑いしたように覚えています。

その後、絵を仕上げ、それらは教室の後ろや、廊下に展示されました。

一週間ほどして、学校に行くと、その絵に最優秀賞、優秀賞、佳作と描かれた札が貼られていました。私のは優秀賞で昨年と同じ。秘かに最優秀を狙っていたので、少しがっかりしながら、最優秀賞の絵を探しました。

そして、その絵を見つけて絶句しました。それは水彩絵の具が雨でぐちゃぐちゃになった水沢君の絵だったのです。選考委員の一人、町の画家が彼の絵を面白く斬新だと言ったとか。

その日以来、私は絵を描く情熱を失ってしまいました。丁寧に描くということに意味を見出せず、雑な絵を適当に描くというパターンが高校の美術選択まで続きます。それを”水沢君の呪い”と呼んでいます。

今も絵を描くとそのときのことを、ふと思い出すことがあります。

2014年4月20日日曜日

復活

ウィンドウズXP問題その他で、長く更新できませんでした。今日から再開したいと思います。

それにしても、手元にある3台のXPマシーンを捨てるに捨てられません。実はウィンドウズ98もあります。さすがにDOSのものは処分したのですが。

2014年3月14日金曜日

STAP細胞

STAP細胞に関する小保方さんの論文がいろいろ騒がれています。大量のコピーアンドペーストがあることがその批判の一つの理由です。事実に関する情報を持っているわけではないのでこれに関する意見は控えますが、そこから思い浮かんだことを少し書いてみます。

小学校・中学校で行われている”調べ学習”と称する学習が行われています。何かを調べてレポートを書かせるものです。昔は図書館で関連書籍を集めることから始まったものですが、今はウェブでその情報を得ます。検索して出てきた上位の情報をプリントし、それを切り張り、あるいは書き直して作成しているものばかりです。コピーアンドペーストの技術を学ぶ勉強のようにすら思えます。生徒たちに出典や引用に関する配慮は全く感じられません。ウェブ上の情報自体が必ずしも出典を明示していませんから、当たり前と言えば当たり前かもしれません。そのうえ、出典や引用についての指導が小学校レベルでは全くなされていないように見えます。

そのような、子供たちが高校受験や、大学入試で自己推薦書、その他を書こうとするとただの1行もかけないのに驚きます。さすがにこればかりはコピーアンドペーストと言うわけにはいきません。では、どうするのか?誰か他の人に書いてもらうのです。塾の先生や、学校の先生、両親、友人・・・その他。そんな生徒は沢山います。その結果、”現代のベートーベン”と言われた佐村河内氏があちこちに出現することになります。

今年も人に書いてもらった自己推薦書で大学合格を勝ち得た多くの若者が新たな道に一歩を踏み出していきます。


2014年2月19日水曜日

公立高校入試・・・理科の難化について

易しすぎて差がつかないと言われた神奈川県の入試ですが、昨年度からの新制度で急
に難化してきました。今回は理科が極端に難しくなり、平均点が30点前後下がるのではないかと予想されています。

上位校での選抜にこの難化は有効です。易しい問題ばかりで差がつかないテストでは事実上内申点による選抜と同じことになってしまいます。一方、中位校に関しては平均点が大きく下がり、昨年から100点満点に変更したものの、現実には50点満点の様相を呈しています。その結果、内申有利の受験となります。穿った見方をすれば、内申有利にするために問題を極端に難化させているとも考えられます。下位校ではもともと解ける問題が限定的なのであまり難化の影響は受けません。

新制度になって2回目。しばらく迷走は続くのでしょう。

2014年2月16日日曜日

明日は面接試験!頑張れ中3!!

昨年から県立高校の試験科目に面接が追加されました。
おさらいしておくと、1000点満点のうち、内申(成績)、試験、面接を各高校ごとにそれぞれ200点以上ずつで割り振りする、というルールです。
平塚市の高校は概ね、内申:試験:面接が400点:400点:200点となっています。

面接が2割をしめるわけです。
これは結構大きいですよね。
入試の勉強に1日5時間使うなら、2.5時間面接の練習に使っても良いわけですよ。
いや、実際は当然そんなことはなく、面接の練習に使う時間は入試の勉強に使う時間に比べて圧倒的に少なくなるわけですが、採点としてはかなり大きい部分をしめます。

僕は面接が試験科目になった去年から塾で面接について中3に教えています。
今年度は、11月終わり頃から授業をし始めて、今日最後の授業をやってきました。
明日が面接試験本番です。

昨年も思ったことですが、やはり入試に面接があるのは良いですねぇ。
もちろん塾として5教科を中心にテストで良い点を取れるように、勉強ができるようにしてあげたいですが、講師の心の根幹には人間的な成長を促したいという想いがあるわけです。
そして、そのための手段として面接の授業をすることはとても役に立ちます。
面接のためとはいえ、生徒自身も自分の今までを振り返り、今後のことを考え、自分が何に興味があってどうなりたいのか、自分は周りの友達とどう違うのかを考えることになります。
普段の学生生活の中で漠然と感じていることを、言葉にして伝えることになります。
これは結構人間的に成長できるんじゃないかなぁ。

そして、塾として、いち講師として考えると、生徒ととても分かり合えるというか、心の距離が近くなる気がします。
なにせ、3ヶ月近く、それぞれの生徒の、得意科目や中学時代の思い出や長所などを聴き続けるわけです。
これほど生徒との距離が近くなることもなかなか無いんじゃないかな。

面接に関して、生徒に的確なアドバイスをすることも結構難しいことです。
生徒の個性を理解し、その中で面接での評価が高くなりそうな部分を抜き出し、適切な表現を考えて、生徒と一緒に練っていく。
これは自分で言うのもなんですけど、結構大変な作業なんですよ。
言うまでもなく、生徒一人ひとりに個性がありますし、思ってもいないことを面接で言わせても良い結果にはならないでしょう。
生徒の個性にあった指導をしないと意味がないわけです。

かれこれ10回以上面接の授業をやってきましたが、なかなかここまで丁寧に指導する塾も少ないんじゃないかな。

去年もそうでしたけど、面接の授業をやっていくと生徒がメキメキ上達していきます。
考えてみれば、5科目は3年間やってきたことの集大成でもあるので、いきなり上達したりしづらいのですが(もちろんそういうケースもありますが)、面接はほとんどやった事が無い科目なので、本当に1週間で見違えることがよく起こります。
これが本当に楽しいんですよねぇ。
今年もあるタイミングからメキメキ成長していきました。

もちろん全員志望校に合格してほしいですが、今回の面接の授業をきっかけに自分がどんな個性があって、それを大人相手にどう伝えていくべきかを学んでくれたら本望です。
その経験はこれから彼らが社会に出て行く上で、きっと小さくない経験になると信じています。

とにかく、明日は全員、かましてくるように!!笑


P.S. 自分宛てに
来年の面接の授業はテキストは使わず(使うとしても宿題程度)、面接シートと面接の実践を毎回交互にやっていくのが良いかも。
テキストをベースに中学時代の思い出や将来の夢などを考えさせてもあまり効果が望めない。
生徒と講師、もしくは生徒たちと講師で中学時代の話をする機会を増やし、その中で生徒一人ひとりの個性・経験にあった面接の想定問答を作っていく方が効果が高そう。
対談・対話を授業のベースに置く。

2014年2月15日土曜日

思想が無い

県立高校の学力検査が終わりました。新制度になって2年目です。昨年はあっけないほど易しかった理科が極端に難化。やはり易しかった数学も難化。昨年難化した社会、英語はほぼ同程度。合格最低点は相当に下がるのではないかと予測されます。

問題が難化したことそのものは重要ではありません。気になるのはその意図が判然としないことです。試験問題はその目的に即して作成されます。どのような生徒を合格させたいのか。どのようなレベルを高校で要求しているのか。それが分かりません。ただ単に、昨年の問題が易しすぎたから、今年は難しくしてみた、来年は易しくするかといった匙加減の問題でないことを願います。

さらに、一昨年発表された新制度の出題例と実際の問題があまりに異なっています。何のための出題例か、聞いてみたくなります。

27日の発表まで、受験生とその家族の不安な日々が続きます。

2014年2月13日木曜日

あと1日

明日公立高校の学力検査があります。

今年も、14日金曜日に学力検査、土日をはさんで、月曜日に面接。火曜日に上位校で特色検査となっています。何故こんなに日程が間延びするのか不思議です。更に合格発表まで10日ほど間があります。そして、高校入学まで一ヶ月以上あります。

2月14日の入試以降、中学校ではたいして勉強しません。4月の高校入学まで2ヶ月程度勉強しない人もいることになります。これは神奈川県の公立高校の学力に大いに影響があるはずです。他県ように3月に入試をすれば済むことなのですが・・・・

カウントダウンも最後になりました。あと1日。

2014年2月10日月曜日

志願変更後の公立高校倍率

志願変更後の平塚周辺の公立高校倍率です。順に学校名、定員、志願変更前志願者数、志願変更後志願者数、変更後と変更前の差、倍率、昨年度倍率です。

県立茅ケ崎 358 449 427 -22 1.19 1.29
県立茅ケ崎北陵 278 308 340 32 1.22 1.38
県立鶴嶺 343 365 379 14 1.10 1.28
県立茅ケ崎西浜 398 396 429 33 1.08 0.96
県立寒川 358 406 401 -5 1.12 1.08
県立平塚江南 318 376 359 -17 1.13 1.08
県立高浜 198 244 233 -11 1.18 1.01
県立大磯 278 302 318 16 1.14 1.07
県立二宮 278 300 298 -2 1.07 1.11
県立平塚湘風 普通科 228 272 - - 273 1 1.20 1.27
県立平塚商業 総合ビジネス科 198 185 209 24 1.06 1.03
県立平塚工科 総合技術科 238 254 246 -8 1.03 1.06
県立平塚農業 食品科学科 78 77 83 6 1.06 1.24
  〃 園芸科学科 78 93 95 2 1.22 1.22
  〃 農業総合科 39 47 43 -4 1.10 1.36

今年は志願変更の日程に余裕があったこと、そして、ライン等で情報が得やすかったことが関係してか、志願変更する人が多くかったようです。そのため、定員割れする高校が大変少なく、高倍率の高校も減っています。全体的に受験者がばらけ、低めの倍率になったと言えます。あと、4日です。

2014年2月4日火曜日

志願変更とライン

公立入試まで10日となりました。明日は志願変更初日です。

定員を割っている高校を志願している者にとって、志願変更で受験者がどれだけ増えるかはとても気になるところです。そのまま定員割れをしていれば、受験は形だけ、合格は確約されます。

志願変更の人数(総受験者数)は各高校の玄関に掲示されています。大手の塾の中には、その高校に在籍している以前の塾生に志願変更の人数を確認させ、定員割れしそうならすぐ願書を出すということをしているところもあるようです。

多くの卒塾生がいる大手にしかできないことでした。ところが、今年は事情が変わってきました。そうした志願数等の情報を得るのがずっと簡単になっているのです。

その理由は、”ライン”です。

教育委員会が発表するよりずっと前に、周辺の高校の受験者数が写真つきで次々にアップされているのです。

ラインについてずっと批判的な立場を取ってきていますが、今回はちょっと考えてしまいました。情報共有の公平性に一定の役割を担っているとも思えるからです。

様々な思惑と共に、明日から志願変更です。

2014年2月1日土曜日

公立高校志願状況

公立高校志願状況が発表されました。順番に 学校名 定員 志願者数 倍率 昨年度倍率です。

県立茅ケ崎 358 449 1.25 1.25
県立茅ケ崎北陵 278 308 1.11 1.39
県立鶴嶺 343 365 1.06 1.36
県立茅ケ崎西浜 398 396 0.99 0.91
県立寒川 358 406 1.13 1.09
県立平塚江南 318 376 1.18 1.08
県立高浜 198 244 1.23 0.98
県立大磯 278 302 1.09 1.05
県立二宮 278 300 1.08 1.12

2月5日~7日まで志願変更期間です。

2014年1月26日日曜日

電子辞書

確率で辞書式配列という問題があります。 a,b,c,d,e,f の6文字をアルファベット順に並べたとき、cbdefa は何番目にあるかといったものです。

辞書を引く機会が圧倒的に少なくなった高校生では辞書式に文字を配列することをイメージすることすらできない人もかなりいます。

高校生のほとんどは電子辞書を使っています。紙の辞書を使っている人は希少になりました。スマートフォンの辞書機能を使っている人も多いようなので、電子辞書すら引かれなくなっていくように感じます。

電子辞書は紙の辞書より圧倒的に早く簡単に目的の単語を探し当てます。これなら、紙の辞書よりずっと電子辞書を利用するようになると以前は考えていました。

最近はそう思いません。簡単になればなるほど、人間は怠け者になる。紙の辞書よりずっと簡単な電子辞書になれた人間は、もっと怠け者になり、辞書など引かなくなるのです。

辞書を読む楽しみ・・・理解できるかなあ?

2014年1月25日土曜日

1月23日 悠々会

1月23日、中3激励会を兼ねた悠々会を行いました。沢山の参加ありがとうございました。

皆元気にやっているようで、嬉しい限りです。今回、いろいろな事情で参加できなかった人も次はぜ気顔を出してください。

次回は公立高校入試終了の段階でと考えています。

2014年1月16日木曜日

本田圭佑(ACミラン)から学んだこと(Ⅱ)

現在、世界の約5人に1人が中国人で、やがて、世界の約3人に1人は中国人かインド人になります。その頃、英語を母国語とするアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ等の人は20人に1人かもっと少ないことも予想されます。

私たちが外国人と出会うとき、その人が非英語圏の人々である可能性は、そうでない可能性よりかなり大きいと言えるかもしれません。

ここ数十年で、英語は英語圏の人々と話すため以上に、非英語圏の人々とコミュニケートする手段となってきました。

そのときに、必要な英語は流暢な、ネイティブを模した英語ではなく、本田がミラノでの記者会見で話したような英語だろうと思います。

上手くも、滑らかでもないが、ゆっくりと、堂々と自分を伝える。本田という人間が良く分かる英語でした。すばらしい!

はるばると来つるものかなあ、日本人も!(江藤 淳)

2014年1月14日火曜日

本田圭佑(ACミラン)から学んだこと(Ⅰ)

ミランに移籍する前、モスクワの選手だったときのことです。成田空港に姿を見せた本田は両腕に腕時計をしていました。

「本田らしい奇抜なファッションだ」とか、「左右のバランスを整えるためだろう」とか、いろいろな意見がありました。ミランに移籍したときの会見で「なぜいつもサングラスをしているのだ」と聞かれ、「その質問は1000回もされた。これはただのファッションだ」と答えていますから、両腕の腕時計もただのファッションだと考えたとしても不思議ではありません。

しかし、それは違うのです。

さて、今、中3は入試対策の真っ只中です。一昨日の模擬テスト社会。1番には当然のように時差に関する出題がありました。

「日本時間(東経135度)1月12日午後6時に成田を離陸した飛行機が、ブラジル(西経45度)に現地時間の1月13日の午前9時に到着した。飛行機に乗っていた時間はどれだけか」

というものです。

時差は15度で1時間ですから(135+45)÷15=12時間です。ここで、”リトル本田”の登場です。リトル本田君は両腕に腕時計をして成田に来ました。左の時計は1月12日午後6時(日本時間)。右の時計はそれより12時間遅らせた1月12日午前6時(ブラジル時間)にあわせてあります。飛行機が離陸して、ブラジルの空港に着いたとき、右の時計は1月13日午前9時になっています。ということは一日と3時間。つまり27時間の空の旅でした。

これが、本田選手が両腕に腕時計をしていた理由なのです・・・

2014年1月6日月曜日

冬期講習最終日

今週の予定は以下の通りです。

1月6日(月)・・・冬期講習最終日
1月7日(火)・・・高校数学・高校英語のみ授業あり。中学はお休み。
1月8日(水)・・・お休み。
1月9日(木)・・・通常授業再開。