2009年11月14日土曜日

覆面算って知ってる?

半年か1年ほど前にGoogleの入社試験という本を読んでいて、覆面算という数学(?)を知ったので、紹介しておきます。

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MONEY

ルールは簡単で、上の数式のローマ字は、それぞれ0~9の数字と対応しています。
上の計算式を数字に変換してください、というもの。

多分、中学生でもできると思うので、時間のある人は試しにやってみてください。

しかし、天下のGoogleが入社試験にこういった問題を出しているというのが、なかなか興味深いです。


<参考文献>

第2回悠々会のお知らせ

第2回悠々会の日程が11月26日(木)に決まりました。

さて、今回は何を作ろうかなぁ。

2009年11月10日火曜日

自己表現って?

 いよいよ、中3後期の中間テストです。この結果で中3の仮の内申点が出され、それを基に公立高校入試が行われます。神奈川県は前期選抜(概ね内申点によって決まる)と後期選抜(内申点+入試の得点によって決まる)の2パターンで選考されます。

 前期選抜に関しては内申点の学校間格差や評価の不透明さ等を理由に色々な批判があり、廃止されるという風評を含め様々な憶測が飛び交っています。

 そうした、不評を払拭するためでしょうか、前期選抜で自己表現活動と呼ばれる検査を導入する高校が増えています。内容は学校によって様々です。その場でテーマを与えられてから考える横浜翠嵐高校のようなものは良いのですが、多くの高校は願書提出の際に与えられたテーマで、前期選抜の面接時に1~2分のスピーチをするというスタイルです。この近くでは大磯高校や今年から小田原高校が採用しています。

 この様な検査に何の意味があるのか甚だ疑わしく思っています。というのは、そのスピーチの原稿を本人が書くとは到底考えられないからです。塾や中学の先生や父兄や或いはそうした原稿を専門的に書くプロ?の手になる可能性が大だからです。高校に提出する自己推薦書の多くが本人の手によって書かれていないのと同じことです。

 一方、後期選抜ですが、平塚江南高校の20%枠は従来入試の得点のみの選考でした。内申点がどのように悪くとも実力があれば入学できるというシステムです。それが、来春の入試から部活等を考慮するとなり、テストの結果以外のものが選考に入ってきました。何のための20%枠なのか良く分からなくなります。

 全体的にちょっと揺り動かしが起こっているかなと思います。

2009年11月8日日曜日

入力と出力について思ったことから膨らませてみる

今日はjyuku..choの入力と出力という記事を読んで思ったことを書いてみようと思います。

jyuku..choの言いたいことと本筋はずれそうですが、その辺はあまり気にせず。。

僕は悠々館以外にもブログを書いているのですが、ブログを始めた当初は時々いいネタが思いついたときに、それを温存したくなる気持ちがありました。
内容がしっかりしている記事はそうそう書けるものではないので、ネタがなくなったときに書こうかなぁという感じで取っておきたい気持ちが出てくるのです。
でもそういった取っておいたネタがあるときは、次のいいネタが思いつかなかったりするんですよね。
そのネタを書いた後に、意外といいネタが思いついたりするものでして。

植物が葉から水分を蒸散させるように、日々の思ったことも出力していかないといい入力が得られないのかな?という気もします。
もう少し論理的に書くと、いいネタを書いた後に心に生まれる想いや、読者からのコメントで考察が深まることもあるということになるんですかね。

で、受験を控える塾生に応用してみると、覚えたことをテストすることも大事ですし、ノートという出力媒体にどんどん書いていく、ということも大事なんじゃないかなぁと思うのです。
僕は教え子(特に数学)に消しゴムは使わないほうがいいよと教えています。

(特に数学の)問題を解いていく過程というのは迷路に似ていて、答えまでの道筋を立ててから計算を始める場合と、道筋がまったく分からず手当たり次第に進んでいく場合があります。
どちらにしても、自分が通った道が間違っていた場合に、「一度通ってみたけど、だめだった道筋」として、マーキングしておくことが大事だと思っているのです。
どうしても同じ間違いはおかしがちなので、自分の間違い癖を覚えておくことも大事です。
一度間違えたことはもう一度間違える可能性が高いのです。

かの有名なエジソンは記者から、「とある発明をするまでに1万回失敗したらしいですね?」と聞かれて、「失敗なんてしたことがないよ。うまくいかない1万通りの方法を見つけただけだ。」と応えたらしいですが、たくさんの方法を試してみることもさることながら、失敗した方法を残しておくことも大事だと思うのです。

一時期、「東大生のノートは美しい」のような本がはやりましたが、あながち嘘ではなくて、自分が振り返ったときに、ノートが見やすく記録されていることは学力アップにつながると思います。
最近生徒を見ていると僕のころよりノートを取らなくなった印象があります。

自分の記憶力を過信してはいけません。
人間の脳は忘れるようにできていると思います。(そうでないと日々の辛いことから抜けられなくなる)

一度忘れて、忘れたことを思い出すことで身になっていくのです。

「一度忘れて思い出す」というステップを踏むためには、忘れたことを思い出しやすいように残しておく必要があり、そのためにもノートという形でまとめておく必要があるのです。

・ノートという出力媒体に、間違えた方法も含めて、きちんと記録すること
・後で振り返ったときに見やすいようにノートしておくこと

この2つを両立させることは難しいです。
(後で見やすいようにノートするには、下書きをしてから回答を記載することが一番であり、その"美しい"ノートには自分の間違えた方法が排除されがちである。)

この両立は人それぞれいい方法を考えてほしいです。

と・に・か・く、みなさん、面倒くさがらずにノートを取りましょうね。
そして何度も見直しましょうね。


間違いなく、自分の字を読むことが一番記憶に残りますから。

2009年11月5日木曜日

無理をしてみる

学力は指数関数のグラフのように向上していきます。飛行機の離陸をイメージしてみます。滑走路を走っているとき(基本の勉強をしているとき)が長い。そこを我慢すると、やがて機体がふわっと浮きます。この瞬間にどどどっとパワーを上げます。すると機体は急激に上昇し始めます。

勉強の困難な点は、滑走路を走っている時間(基本の勉強)が長く、上昇する前に失速してしまう。或いは、機体が浮き始めたときにパワーを全開にできず、やがて地上に降りてしまう。そんな所にあるように思います。

クラッチの付いた車(オートまではない車)やクラッチの付いたバイクに初心者が乗ると大抵エンスト(エンジンストップ)してしまいます。それは、アクセルを直線的に(一次関数的に)踏む(開く)からです。少し動いたところで、アクセルをやや強く踏む(アクセルをやや強く開ける)、その感覚が分からないからです。

ここだ!という所で少し頑張らなければなりません。勉強にもそんなポイントがあります。そのときは少し無理をする必要があります。無理を続けるのではなく(そんなことしてたら、エンジンが壊れてしまいます)要所要所で無理をするのです。

もっとも、人間は車のエンジンよりは余程丈夫に作られています。ちょっと勉強したくらいで壊れたりはしません。まじめにやっているのに、学力が向上しない人を見ていると、その部分にくいたりなさを感じてしまいます。一度無理をして見ましょう。すると、もっともっと可能性があることが見えてきます。