2010年5月29日土曜日

講師紹介のページを更新しました

講師紹介のページに、長尾先生の自己紹介を追加しました。

ついでに、一番上の「今週の詩・句」も変更しました。


努力がすべて報われるとは言わないが、成功したものは皆すべからく努力している


森川ジョージさんのボクシング漫画、「はじめの一歩」に登場する鴨川会長の名言です。

2010年5月28日金曜日

京都

修学旅行から帰ってきたNさんがお土産の八橋を持って来てくれました。たくさんあったので、生徒たちにもおすそわけしました。

ヨーロッパから帰ってきた後、もっとも日本的と思われるところに住みたいと思い京都に1年ほど住んでいました。八橋を食べると四条川原町辺りの風景や、京阪電鉄の電車や、いろいろなものがあっというまに蘇ってきます。

それから随分京都に行っていません。イチゴの入った八橋は初めてでした。京都も変わったんだろうな。

2010年5月26日水曜日

勉強ができない理由

YOUYOUKAN NEWS 6月号を作っていました。その中で、『勉強ができない理由・中学生の場合』として、思いつくままに箇条書きにしました。内容の詳細はYOUYOUKAN NEWS を読んでもらうとして、
今回は以下のものを書いておきました。
①字が汚い
②理屈が多い
③直ぐにあきらめる
④手を動かさない
⑤めんどくさいという
⑥詰めが甘い
⑦ノートが汚い
⑧ノートが美しすぎる
まだまだあります。こんなのもあるという人教えてください。
ぎゃくに『勉強ができる理由』も募集中。

2010年5月23日日曜日

学力低下の結果?

日本人のアメリカ留学者数が大幅に減っているというテレビ番組を見ました。
その理由が何なのかいろいろ検討していました、
①少子化・・・しかし、大学生の数は減っていない。
②不況 ・・・しかし、以前の不況のときも留学者は今よりずっと多かった。
等々。

その中で、気になったのは大学生のレベルの低下というものでした。

少子化にもかかわらず、大学入学者数はほとんど変わっていないようです。
その結果『大学生の学力が低下し、英米の大学入学に必要な、日本人にとってはかなり厳しい英語のテストに受からないのが一因ではないか』というものでした。
語学学校等への入学を留学者数に入れているかは言及がありませんでした。

この分析は桜美林大学の副学長(アメリカ人)が語っていたものです。

ちょっと気になる番組でした。

2010年5月21日金曜日

脳体力

成績の良い生徒とそうでない生徒の一番の差は体力の差です。
それは『脳体力』とでも呼べる、頭の持久力、頭の瞬発力の差です。

学習時間が少し長くなるとその差が顕著になってきます。

塾の高校生の授業は約2時間休憩を入れずに行ないます。休憩をするとしたら、教える側が疲れたときのみです。1年に1度もありません。その間、頭と鉛筆を動かし続けます。そして、脳はその活動に対応できるように鍛えられていきます。

学力の異なる人が一緒に勉強すると、その差が良く分かります。長時間の授業をすると一人ずつ脱落していきます。そのとき集中力を無くす順番と成績の順番とが割合きれいな相関を持っています。

この脳体力は持って生まれたものとは関係ないようです。それは、日常の頭の使い方、学習量によってぐんぐん育ってくるもののようです。

いつも生徒に言っていることですが、
一年間『筋トレ』をした人とそうでない人の体は明らかに異なってくるはずです。
一年間『脳トレ』をした人とそうでない人の脳も明らかに異なってきます。
問題はそれが体力と違い目に見えないことです。目に見えなくともその違いは明らかです。

2010年5月20日木曜日

分数の計算ができるようになるまで

第一日:分数の足し算を学ぶとします。
①理解する(わかる)・・・・まず通分して、その後~とするのか。なるほど。分かったぞ。    
②再現する(できる)・・・・教わったことを自分でやってみます。失敗しながらなんとかできました。
③習熟する(なれる)・・・・似た問題を繰り返しやって確実にできるようになりました。

第二日:分数の掛け算を学ぶとします。
①理解する(わかる)・・・・分子は分子、分母は分母で掛け算をし、約分もするのか。ふむふむ。
②再現する(できる)・・・・約分をし忘れた。先に約分してもいいの? 分子同時約分しちゃった~
③習熟する(なれる)・・・・問題演習を繰り返し、できるようになりました。

第三日:分数の割り算を学びます。
①理解する(わかる)・・・・割る分数を逆数にしてかけるのか。約分するんだ。掛け算と同じか。
②再現する(できる)・・・・ひっくり返せば掛け算だから簡単簡単。ちょちょいのちょいと。
③習熟する(なれる)・・・・もう楽勝。すいすい。どんどんできるよ。

第四日:分数全体の復習をします。
えっ? 足し算ってどうしたっけ? 分母と分母を足すんだっけ? 約分するの?
割り算だったらできるんだけど。どっちをひっくり返すの?分からなくなちゃった。・・・
①理解する・・・・また、一通り教わりました。
②再現する・・・・なんとか、どの計算もできる感じです。
③習熟する・・・・もう、大丈夫。

一ヵ月後。分数の計算ができるというわけではありません。他の単元を勉強しながら、復習を続けることになります。

分数の計算ができない大学生という本があります。難関大学(KO大学)の学生でも分数計算ができない人が沢山いるということです。事実だろうと思います。

2010年5月19日水曜日

中2の英語の授業で中1の復習を始めました

今年度から週に1日、木曜日に中学2年生を教えています。
教科は数学と英語。

数学はそこそこやる気があるのに、英語の授業になるととたんにやる気がなくなる生徒がいます。
どうやら、中1の時の英語でつまずいて以来、英語が苦手という意識が生まれてしまったようです。

英語の授業になると、あまりにもやる気がなくなるので、このまま中2英語を教えていっても成果が上がらないと思い、授業の3分の1くらいの時間を使って中1英語の復習を始めました。
他の生徒も中1英語が完璧ではないので、良い復習になると思います。

始めてからもう4回ほどになりますが、だんだんとどこでつまずいたか分かってきました。


① ( ) you enjoy yesterday ?
② ( ) you happy yesterday ?

これらの括弧に単語を埋めてください。




中2に英語を教えていて、この違いが分からない生徒が多いことに気づきました。



正解は、①はDid、②はWereですね。

理由は、①のenjoyは一般動詞だから、②のhappyは形容詞だから、というものですが、この違いが分かっていない生徒が多い。

さて、この違いをどうやって教えていったら良いかということを考えています。


数学のように、同種の問題をたくさん解かせれば良いのでしょうか。


うーむ。。。

資源ごみ

塾の本が増えすぎたので少し処分しました。指導要領が変わるたびに買い換えた問題集等で古いものを資源ごみにしました。200冊位ですが、まだまだ不要な本があります。

その中にぼくが作った高校数学問題集、その名も『なめんじゃねえ数学Ⅰ・Ⅱ』と高校受験用問題集『後悔先に立たず数学・英語』がありました。後者は有麟堂の学参ベスト10に入ったこともあります。ちょっと売れたのです。平塚駅のさくら書店に置いてあるのをそっと隠れて見に行ったものです。平場に置いてありましたからそれなりの反応があったのでしょう。立ち読みしている中学生の後ろから『買ってくれ!』と念を送ったのですが、通じませんでした。

まだ、パソコンは8ビットで、ディスプレーは白黒。5インチのペラペラのフロッピーディスク。それを駆使して、自分で作ったのでした。最近、ソニーが3.5インチのフロッピーの製造をやめるというニュースがありました。一時代も二時代も過ぎたような感覚です。

結局、自分の作った本は捨てることができませんでした。

2010年5月18日火曜日

漢字は書けなくても読めればよい?

神奈川の高校入試問題はそのほとんどが記号を選ぶものです。英語も単語を書くような設問はほんの僅かです。独自入試校でも事情は変わりません。更に、センター英語も似たようなものです。点数を取ることだけを考えると、英単語は意味が分かれば十分で、書けなくても良いのかもしれません。

最近の単語帳の流行は書かずに覚えるタイプのものが増えたことです。書いて覚えるのは時間の無駄だとさえ書いてあるものもあります。

書いて書いて、書きまくって単語を覚えたきた者としてはおいそれと納得できることではありません。ある程度基礎のある者(高校生程度)は別として、初学者は書く作業に十分な時間をかけるべきだと思うのですが、どうでしょうか?

i pad が日本でも販売され、電子書籍の時代に入っていくようです。本の余白にちょっと漢字の練習をする。それがぼくのやり方でした。どんどん書く場がなくなっていくようです。

2010年5月14日金曜日

ツイッター始めました

悠々館の先生たちとツイッターを始めました。
どうも全体像が掴めなく困っています。
メールでもないし、ブログでもない。誰に話しているのかよく分かりません。
真夜中の海岸で海に向かって呟いているような感じです。
うーん・・・ わからん。
                       つぶやき五郎

治りたがらない病人

作家三島由紀夫が『治りたがらない病人は病人の資格がない』ということを言っていました。
体を鍛えることによって解決するような問題を病気のせいにするなというわけです。
そして、肉体を鍛え、痩せぎすの文化人から、筋骨隆々とした武人に変わっていったのです。

『やればできるのに・・・』といわれるタイプの生徒がいます。本人も自分の能力にある種の自信を持っていたりします。『やればできるのだから、今やらなくてもよい。その気になればできるのだから・・・』と漠然と思っているのかもしれません。それが自分自身をごまかす理由になっているようにも思います。

数学の表現を使えば、
『やる ならば できる』という命題の裏の命題は『やらない ならば できない』です。
この裏の命題は真であるように思います。

自分が『治ろうとしている病人』なのかどうか考えてみる。それなりにエネルギーを要することですが、考えてみる価値があります。

2010年5月11日火曜日

月はなせ追いかけてくるのか?

中1の生徒を相手に宇宙論を展開しました。こういう話をするととても真剣に聴き入っています。以前、相対性理論の端緒を話したときもそうでした。

今日は生徒の『何で月はどこまで行っても追いかけてくるの?』という疑問に答えるところから、脱線したものでした。理科の時間をだいぶ潰してしまったのですが、話してよかったと思っています。

私は20代から30代にかけて、たくさんの夜を寝袋の中で過ごしてきました。ヨーロッパで、中東で、インドで、そして日本で。
満点の星空を望み、どこからか聞こえる犬の遠吠えや、風に震える草木のざわめきに怯えながら、『あーっ。俺って、随分ちっぽけだな』と思ったものです。

私も生徒も宇宙の深遠さ、自然の雄大さ、世界の神秘の前でとても小さな存在です。おのずと謙虚になる一瞬を持ちます。これはとても大事なことです。
そして、どのような勉強であれ、謙虚でなければ得るものは少ないといつも思います。

2010年5月8日土曜日

5月6日 先生全員が集まって。

勉強法や勉強の心構えなどについて中学生と話す機会を持ちました。個人的にはいつもしているのですが、今回は全先生に集まってもらって色々な意見を聴くことができました。授業後半を使って30分程度だったので、十分に話せたとはいえませんがそれなりの成果があったように思います。
その中で面白かったのは4人の先生がそれぞれの勉強方法を持っているということでした。あるレベルで勉強をしてきた人は自分自身の勉強方を確立しているものです。それを伝えようとしたのですが、うまくいったかどうかよく分かりません。なにしろ、時間が足りませんでした。
次の機会を考えたいと思います。

2010年5月5日水曜日

なぜ勉強するのか

塾で生徒に勉強を教えていると、時々、「なぜ勉強しなければならないのか?」という質問をされることがあります。
「微分積分ができるようになっても、仕事で使わないでしょ?」と。

だいたいこういった質問をする生徒は、勉強をしない口実を欲している場合が多いので、「そんなことを悩まずに勉強しなさい」と言うこともアリですね。
僕はこういう質問をされた時には、「確かに微分積分はあまり役に立たないかもしれないけど、最初は解けなかった問題が解けるようになった経験や、自分で目標を設定してきつい勉強に耐えた経験は役に立つと思うよ。」と応えています。

微分積分が出来るようになっても、実社会ではほとんど役に立たないと思います。
(もちろん、一部の職種では役に立ちますが、役に立たない方が多いでしょう。)

ですが、微分積分を勉強することは意味があると思うのです。
(微分積分に限らず、源氏物語でも何でもいいです。)

自分の頭で考えることは社会に出て最も大切なことの一つです。

「勉強が出来なかった」という経験は社会に出てからマイナスになる場合があるので、「頑張ったらできるようになった」という経験をさせてあげたい。
微分積分という、どんな役に立つのかわけ分からない学問を使って、自分の頭で考える生徒、やればできると自信の持てる生徒を育てたいのです。

ちょっと無理かなと感じるくらい高い目標を設定して、そのために努力するという経験は、その人を成長させると思うのです。

というわけで、このホームページのトップに、
「摩擦なく宝石の原石を磨くことが不可能なように、試練なく人間が完成することはない」
という中国のことわざを記載したのでした。

おしまい。

2010年5月3日月曜日

調べ学習について

以前も調べ学習について書いたことがありますが、もう一度書きます。

最近『~について調べなさい』という課題が小学、中学で多く出されています。その課題をやる生徒の殆どはパソコンで調べているようです。
問題はウェブ上にある情報の信頼性です。それをどのように確認するか。なかなか難しい問題です。

ここ2度『子午線』について書きました。そこで、子午線と経線の命名(あるいは翻訳)についての歴史的経緯を調べようとネットで検索してみました。本当に欲しい情報が書いてあるものを見つけることはできませんでした。最もそれらしいものは検索した最初のページにあった『悠々館:子午線って?』でした。大きな二重ループの中に入り込んでしまったような感覚でした。自分の調べていることを自分のブログで知る。途中で第三者が介在するともうその出典が分からなくなります。

発信する側も受信する側も今までとは異なった情報処理の方法を考えなければならないようです。