2012年11月30日金曜日

希望校調査発表

中3の希望高校調査が発表されました。この周辺の高校は以下の通りです。旧平塚学区は高倍率というわけではありませんが、他学区は高倍率の高校が目立ちます。毎年、これが発表されると身が引き締まってきます。

                    希望者数(入学定員)
県立鎌倉      620(277)
県立七里ガ浜   365(358)
県立大船      430(357)
県立深沢      206(197)
県立湘南      854(358)
県立藤沢西     412(277)
県立藤沢清流       421(238)
県立湘南台          463(278)
県立茅ケ崎           568(357)
県立茅ケ崎北陵    428(278)
県立鶴嶺             465(342)
県立茅ケ崎西浜    379(398)
県立寒川             290(357)
県立平塚江南       333(318)
県立高浜             285(236)
県立大磯             341(277)
県立二宮             219(277)
県立平塚湘風       228(228)
県立秦野             453(357)
県立秦野曽屋       328(277)
県立伊勢原          280(277)
県立伊志田          383(277)
県立小田原          435(318)


2012年11月27日火曜日

快適な練習

オリンピックで銀メダルを取ったフェンシングの太田選手がこんなことを言っていました。「世界と戦うためには快適な練習をしているようではだめですね」と。弱かった日本のフェンシングはウクライナから有名なコーチを招聘します。その練習はそれまでやっていた”快適な練習”とは程遠い”不快な練習”だったそうです。その”不快な練習”の中で日本選手は見る見る力をつけ、北京、ロンドンで銀メダルを獲得するのです。
 ”快適な練習”は時として”お馴染みの練習”です。それは今までの枠を打ち破る力にはなりません。何かを変えたいと思うなら、快適なものを捨てる勇気も必要です。勉強とて同じです。
 センターまで一月半。高校受験まで二ヵ月半。 

2012年11月25日日曜日

実現可能な政権公約

民主党の”マニフェスト”がほとんど実現されなかったということで、自民党は実現できることしか書かない”政権公約”を掲げて選挙するということです。

政治はともかく、生徒たちに今度のテストでどのくらいの点を取るつもりか聞きました。ほとんどが実現可能な”成績公約”で、実現不可能な”成績マニフェスト”は僅かです。

低いハードルを目標に勉強すると、そのレベルの勉強になってしまいます。場合によっては、そのハードル以下になることもあります。ハードルは実際の自分より幾らか高めに設定して、それを目指していかなければなりません。実現可能かどうかより、今以上に自分を高めていけるかが重要です。

生徒の申告に後5~10点追加したものを目標とさせました。目標に届かなくても、低い設定をクリヤするよりずっとましです。たとえ1点でも。

2012年11月20日火曜日

中3前期中間テスト終わる

漸く、全ての中3の前期中間テストが終了しました。

3年の仮内申が出次第、三者面談、私立受験校の決定となります。この段階で事実上受験が終了する人がいます。

私立推薦、私立単願の場合は、ほぼ確定ですから、気分的に受験が終わったようになります。

そして、私立併願を決めて、公立の受験校を極めて安全な学校に変更した人。このタイプの人も、学習意欲が無くなり、本当に短い受験勉強が終わります。つい数週前に、A高校目指して頑張ると言っていたのが、B高校に志望を下げて、実質受験勉強は数週間だったというケースです。

ただ、今年は新入試制度です。何が安全か明確にできません。一度ペースを落としてしまうとなかなか元に戻せません。ゴール間近で次々と抜かれてしまうマラソンランナーのようにならないとはいえないのです。

一生に何度とない、真剣な勉強をするチャンスをみすみす逃す手はありません。

2012年11月13日火曜日

ベビーサイン

まだ言葉の話せない赤ん坊にジェスチャーを教えます。

”バナナ”とか”トマト”とか”もっと”とか・・・

そして、赤ん坊はそれを覚え、実行します。自分の意志をジェスチェーで伝えるのです。”もっとほしい”とか”とまとがたべたいとか”。新鮮で嬉しい驚きでした。すごい。

これをベビーサインと言うのだと知りました。そういう講習会も行われているようです。

と同時に、きっとそのくらいのことを赤ん坊はするだろうとも思いました。人間の能力は年齢に無関係だと思っていたからです。折に触れ、子供の能力の高さに驚く機会があったからです。

もし、15歳の自分に今出会っていたら・・・。おそらく彼は今の私以上に数学ができるような気がします。かつて経験の無い、新しい問題を解かねばならないとしたら、おそらく私は15歳の自分に勝つことはできないでしょう。

今こうして、中高生を相手に数学を教えられるのは、彼らとは比べようもない沢山の知識と経験のお陰です。

赤ん坊は言語の体系を身に付けていません。しかし、経験はなくとも頭は十分に活動しているはずです。それならばなんなかの形でコミュニケートができる。このことになぜ気づかなかったのでしょうか?

うーん。すごいなあ。赤ん坊が急に大人びて見えてきました。彼らとベビーサインで話してみたい。

2012年11月11日日曜日

100点満点

50点満点だった入試が100点満点に変わります。模擬試験もそれに合わせて100点満点になっています。

100点満点にするメリットは学力差を細かく見れる、部分点を設けやすい等でしょう。

最近、模擬試験が返却されたときに、いつもできる生徒の成績が芳しくないのに気がつきました。今まで50点満点で、45点前後だったのが、100点満点で80点台なのです。半分にすれば同じような点なのですが、間違えが10点以上あるということが気になりました。

随分間違えたんだなあ、と思って詳細を確認すると間違えの個数は3個。いつもと同じです。そうか。一問の配点が4点だったのです。設問の合計数が以前と変わらないので、ただ得点差が2倍に拡大したのです。

今度の高校入試では試験時間は50分で以前と変わりません。そのため、設問が大きく増減するとは考えら得ません。ということは、得点差を拡大することでいかにも学力差があるようにする仕掛けともいえます。今まで小さく見えていた差を、虫眼鏡で拡大する。そんな仕掛けです。

得点がインフレになったというところでしょうか。

2012年11月6日火曜日

誤記載

 横浜市教育委員が”誤記載を無くすため小中学校の通知表を事前に保護者に配布し、記載に間違いが無いかどうか確認してもらう”というニュースがありました。

 昨日、それが一転して取り消されました。”誤記載を保護者に確認するのは責任放棄だ”と言うような反対意見がマスコミを中心に多数あったからだそうです。

 反対意見もなるほどと思う部分はあるのですが、現実にはかなりの誤記載があるようです。今回の横浜市の例では数百件の記載ミスが見つかったそうです。

 以前、成績の入力を1つずらしてしまった(ずらしてデータを貼り付けた?)ため、クラス全員に他の人の成績が入力されてしまったという話を聞いたこともあります。それが分からないまま、内申点が決まり、受験に影響があったとしたら・・・。いや、実際にそうしたことは多かれ少なかれ起っているのでしょう。

 表計算ソフトを使う際の入力ミス等はある一定の割合で起ると考えなければなりません。事実、コンピュータの時代になり、情報のミスは以前よりずっと多くなっています。ちょっとした、キーの間違えが大量のデータミスを起こすことにつながります。

 そして、マスコミも誤記載について無責任な批判をするほど身奇麗であるとも思えません。今日、横浜の教育委員会を批判していたテレビ局は一日に何回となく「字幕に誤りがありました」と言って頭を下げたり、最近では有名な事件の主犯の顔写真を間違えたままずっと映像で流し続けたりしている放送局でした。何度も頭を下げているうちに間違えに対する感度が鈍くなっているようです。

 我々はミスを犯す。そして、それを無くすために何をするか。誰もがコンピュータに頼る今、深刻に考えなければならないことだと思えます。

2012年11月5日月曜日

泣いても叫んでも、だめなものはだめ

 中3にとって最後の内申に関係する定期テストが今週または来週に迫ってきました。その後、2期制の学校は仮内申が出て、学校での面談、私立受験校の決定となっていきます。

 いよいよ受験も逼迫してきました。さすがにこの時期になるとだれもがやる気になっています。・・・と言いたいのですが、まだごく一部に、よく分かっていない生徒もいます。おそらく、現実感が無いのでしょう。泣いても叫んでもだめなことはだめ、という実社会の現実が頭ではなく、心の中で理解できていない。そう感じます。

 昨日、書店で本を探していると、後ろのほうで子供の大声が聞こえてきました。「これがほしい!!」と言って、ぐずっています。おばあちゃんが他の本を薦めたり、 「前買ったのと同じだよ」とかいろいろ言って、翻意させようとしています。しかし、子供の叫び声はますます大きくなり、「これじゃないとだめなんだよ」と泣き始めました。赤ん坊を抱いている母親はおばあちゃんに「うるさいから、買ってやって」と言っています。
 結局、子供はおばあちゃんに望みのものを買ってもらい、大喜びで本屋を後にしました。

 彼の得た教訓・・・”泣けばなんだって手に入る”

 ここまで極端でなくても、似たような中学生は沢山います。

 さあ、公立中学校に進学した多くの子供たちにとって始めての入学試験です。泣いても叫んでも、結果を受け入れなければなりません。