2018年5月22日火曜日

栗城氏の訃報

登山家 栗城史多氏(35歳)の訃報がニュースで伝えられています。唯一登攀できていないエヴェレストへの挑戦の途中でした。

山をやる人間として、彼の応援をしていました。残念です。若すぎる。ご冥福をお祈りします。

2018年5月20日日曜日

日大アメリカンフットボール部

日大と関学のアメリカンフットボールの試合での日大の選手が関学のクォーターバックにとんでもない反則を犯したことが大問題になっています。私もTVで見て、酷いなと思いましたし、その後の日大の対応もお粗末というより、卑劣とすら感じます。アメリカンフットボールは面白いスポーツで私も何度か試合を見に行っています。それだけに今回の事件?は残念です。

今から、20年くらい前に、ハワイ大学のアメフット部が招待され、全日本とお正月に国立競技場で試合をしています。アメリカ大使館に勤めるアメリカ人がその試合を楽しみにし、大きなポットにホットワインを入れ、家族全員で観戦に行きました。試合が始まると、大人が小学生をいじめるような試合で全日本はやられっぱなしです。あまりのことに、すぐに帰ってきます。日本の実力はラグビーどころではない弱さでした。それから随分経ち、少しは強くなったのでしょうか?国内で勝つということにこだわる小さな視点も今回の不祥事に幾らか関係しているように思います。


2018年5月16日水曜日

中学生のどの位が英検3級を持っていると思いますか?

塾専用の教材を作っている出版社からパンフレットが送られてきました。

そのパンフレットの中に、英検3級以上を持っている生徒の中学生に占める割合が都道府県別に載っていました。

神奈川県は全国で6位。41.9%が英検3級以上を持っていると記載されていました。へーっ!驚きました。そんなに多いとは思いませんでした。大体、2人に1人です。

ちょうど教えていた高校生にこの質問をしてみました。「中学生のどの位が英検3級以上を持っていると思うと。

多くの生徒は15%とか20%とか答えました。彼らは公立高校の生徒です。一方、私立中高一貫の生徒が一人だけ100%と言いました。

そうなんだよね。私立と公立の差って。約42%だと答えを教えると、公立中出身者は皆、大変驚いていました。残念ながら、公立中学校の教育はそのレベルなのです。

日本の英語教育が大きく変わります。そして、私立中高一貫校は英語を入試科目に入れるところが殆どのようです。そうすると、ますます、公立中学との差は広がるでしょう。前に、江南高校の進学実績の凋落のことを書きましたがますます下がるかもしれません。

その中で、我々に何ができるのか深刻に考えなければなりません。

2018年5月11日金曜日

マハティールの復活

マレーシアで以前首相だったマハティール氏が92歳にして復権しました。かつて、東南アジアにはインドネシアのスカルノ大統領(テレビに出ているデビ婦人はスカルノ大統領の第3婦人です)やフィリピンのマルコス大統領のようなビッグネームが何人もいました。マハティールもそうした一人です。

TVで見ているとまだまだ若く92歳とは思えません。そして、全ての話を流暢な英語でしています。マレーシアにはマレー語があるのですがどう使い分けられているのか気になります。

実は、10年位前に教えていた平塚江南高校の生徒が東京外語大学のマレー語に進学しました。マレー語を専門に学んでいる大学生は恐らく東京外語大か、大阪外語大(現在、大阪大学に吸収されました)位だと思います。しっかり調べてはいませんが…。本物の専門家です。でも、あれだけ、国民が英語を話すとマレー語はどうなっているのだ?気になると同時に、彼女の現在も気になります。元気かな?

2018年5月9日水曜日

平成31年度公立高校受験日程

平成31年度神奈川県公立高校受験日程が発表されました。以下のようになりました。

平成31年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜日程について

・共通選抜: 募集期間 平成31年1月28日(月)から30日(水)まで

・志願変更期間: 平成31年2月4日(月)から6日(水)まで

・共通検査(学力検査等)の期日 :平成31年2月14日(木)

・共通検査 (面接)及び特色検査の期日 :平成31年2月14日(木)、15日(金)及び18日(月)

・合格者の発表: 平成31年2月27日(水)

2018年5月6日日曜日

リンゴとappleの距離

target1900のような一対一対応型の単語帳をやっていると りんご=apple という単純な対応関係をひたすら覚えることになります。

そうした意識で英語をやっているとあるレベルで学力が伸びなくなります。多くの生徒はある英語に対応する日本語が一対一で存在すると考えていますが、そんなものはもともとありません。私たちがイメージするリンゴは赤くて、大きくて、甘くて、蜜の入ったそんなリンゴかもしれません、一方、アメリカ人がイメージするリンゴは青くて、小さくて、ちょっと酸っぱいリンゴかもしれません。そして、そのリンゴは彼らの生活の一部にべったりとくっついたものかもしれません。一時期、NHKで放送されていた人気番組”大草原の小さな家”の主人公ローラはお弁当にたいてい青い、小さなリンゴを持っていきました。それは私たちの文化とは異なっています。

あるレベルから英語が伸びなくなる理由は、言語に関する想像力の欠如です。appleはリンゴだという単純な翻意が役立たなくなるのです。appleがなにかという想像力が必要なのです。そして、その想像力は多くの知識を前提とします。日本語とか国語といった教科の問題というよりはもっと広い意味で言語能力の問題です。残念ながら、これは学校教育で身に着けるものではなく、長い成長段階で様々な形で身に着けるものです。その多くは家庭、家族なのでしょう。

国立大学あるいは早慶からマーチレベルの大学の問題を理解するにはただの英語力ではなく、もっと幅の広い意味で言語能力が問われています。生徒の英語を教えていて感じる大きくて、つらいギャップです。

そういえば、昔は蜜柑のことをオレンジと言っていました。関税が下がりオレンジがアメリカから大量に輸入されるとさすがに蜜柑とオレンジは別物だと日本人も理解するようになりました。今では。蜜柑はタンジェリンです。タンジェリンを食べたことがないので、それを蜜柑と呼ぶかは未定です。

2018年5月3日木曜日

おんぶとだっこ その2

小学校1年の時、BCGの注射の副作用で発熱し下校途中歩けなくなったことがります。校門を出た所でしゃがみ込み、一緒にいた友達に家に連絡に行ってもらいました。学校はすぐそこですから、先生に言えば良かったのですが、下校という意識からか、そのことは思いつかなかったのでしょう。

道の横の土手で、横になっていると、30分もして友達と母親がやってきました。その後の記憶は何も無いのですが、母におんぶされ、その肩越しに揺れ動く世界を見ていた僅かな記憶と母親に対する信頼があったように思います。

それから半世紀過ぎて、母は93歳となり、老人ホームで元気にやっています。彼女に何かがあった時、あの小学校の時のおんぶと、幼稚園の時、夕暮れの街を手を引かれ、金物屋に弁当箱を買いに急いだこと(以前このブログに書いていますが)の2つは決して忘れられない思い出です。

2018年5月2日水曜日

おんぶとだっこ その1

昨日、久々に子供をおんぶしているお母さんを見ました。

随分前、おんぶがブームだった時があり、子育てに意欲的なお母さんたちが、昭和の初期のようなおんぶひもを使って子どもを育てていました。その後、それは大きく広がることはなかったようで、だっこして子供と向かい合っているお母さんばかりになったように思えます。

おんぶとだっこ。どちらが良いかという議論は専門家に任せるとして、ふと思ったのは学生時代によく読んでいたフランスの哲学者サルトルの一文です。

トラックの荷台に数人の人が後ろを向いて載っています。車が出発すると景色が遠ざかっていきます。視界の中に突然、現在が現れ、それは次々と過去になり、彼らが生きているのは過去の時間です。もし、前を向いて座っていれば遠くに未来が見え、やがてその風景が近づき現在となります。そして、視界から消え過去となっていきます。この場合、未来の時間に生きていることになります。

母親と向かい合って、お互いの内面を見つめあう。それとも、母親の肩越しに近づいてくる世界を見る。案外大きな違いがあります。共通なのはどちらにも、大きな母親の愛情が働いていることでしょうか。