2014年5月31日土曜日

なま物 Ⅱ

国民投票できる年齢を18歳に下げる法案が国会を通過しました。4年後以降の国民投票時から実施されるということです。

もし4年後に実施されれば現在の中2または中3が投票できます。国民投票となればそれは憲法改正に関する事案です。

塾の中3を見ていると心もとない感じもありますが、よく聞いてみると彼ら自身の考えも意見もあります。そうです。もう無関心でいるわけにはいかないのです。君たちが君たちの未来を君たちの力で切り開くのです。

公民の授業はちょうど憲法に入っています。今扱っている題材はまさに旬のなま物です。目を見開いて、考えましょう。

2014年5月29日木曜日

ワールドカップ

ナイジェリアの誘拐事件。クロアチアの洪水。ウクライナの内紛。中国ウィイグル自治区でのテロ。タイのクーデター。南シナ海でのベトナムと中国の対立。日中・日韓の対立。ブラジルでのワールドカップ反対デモ。その他。世界がかまびすしくなっています。

ブラジルでのワールドカップ反対運動はどこでやっても一定数はいる人々による反対運動だと思っていましたが、どうも様子が違うようです。殺戮され、略奪され、土地を追われた先住民たちの抗議運動はブラジルにおけるポルトガル支配の歴史がどのようなものであったか窺い知れます。

それにも増して、現J2・FC岐阜の監督、ラモス・瑠偉が”ブラジルでのワールドカップは反対だ”と明確に言っているのが印象的でした。”そんなことしている場合じゃないでしょ。ブラジルは貧困をなんとかしなくちゃ”ということのようです。サッカー命の闘将がどれだけブラジルでのワールドカップを喜んでいるのかと思ったら全く違っていました。

いずれにせよ、後僅かでキックオフです。

2014年5月28日水曜日

生物(なまもの)Ⅰ

”なま物”といっても刺身や寿司ではありません。実際に生きている昆虫や動物や植物のことです。

そうしたなま物の体験が理系教科学習の基礎にあるべきだと思います。実物を知っている。実際に触れたことがある。これは重要な体験です。その上に知識を積み上げる。すぐに剥がれ落ちてしまうにわか仕込みの知識とは違います。

千葉県にあるある私立中学・高校では学内に驚くほど充実した水族館のような動物園のような施設を持っています。生徒はその動物を手で触れます。実際の触感や微妙な色は図鑑やDVDでは分かりません。本物に触れる体験を常時しているのです。

かつて、そうした体験は田舎の子供たちや、都会でも一日中遊びまわっていた子供たちの特権でした。その中から、沢山の科学者が出てきたのです。昆虫採集を趣味としている科学者や実業家は案外いるものです。かれらは都市部でお金のかかった教育を受けている子供たちに得られないものを得ていたのです。

ところが、事態は変わりました。田舎の子供たちも、日が暮れるまで遊んでいる子どもたちもなま物に触れることが圧倒的に少なくなりました。遊びの大半がゲームではそれも納得できます。多くの子供たちは2mmに満たない小さな虫に触れることにすら恐怖を感じています。

夏になると塾にも虫が飛び込んでくることがあります。大騒ぎになり授業は中断します。たいてい私が捕まえて外に出すのですが、過去に2度ほど生徒が捕まえたことがあります。どちらの場合も、勉強のできる進学校の生徒でした。何事もなかったかのように平然と虫をつかんで”あっ、これは・・・ですね”とその虫の名前を言って、教室の窓から外に放したのです。

虫と戯れていたわんぱく小僧よ。今何処(いまいずこ)?

2014年5月24日土曜日

ペタンク

11時過ぎ、帰宅途中の人気のない、薄暗い公園に10人前後の人が立っているのに気づくようになりました。毎日ではありませんが、かなり頻繁に集まっています。運転しながら、気になって、ちょっと見てみました。

ペタンクをしていました。ペタンクとは南仏が発祥の遊びで、砲丸投げの鉄球を一回り小さくしたような鉄球を投げて得点を競い合うものです。私が子供の頃にしていたビー玉と似たような遊びといえば分かりやすいでしょうか。

私はフランスに1年住んでいましたが、ペタンクを見たことはありません。なぜ、ここで、こんな時間に?謎は深まります。

昨日の公民の授業です。日本が”多文化社会”となり、異なった文化の人々と”共生”しなければならない。という部分を読んで”あっ”と思いました。そうか、暗くて分からなかったが、彼らは外国人なのか。

おりしもタイでは軍事クーデターが起こっています。タイから東側の国は概ねフランスの植民地、タイから西の国はイギリスの植民地です。そのバランスの中でタイは独立を保っていました。よって、ベトナムなどの国では今でもフランスの影響が色濃く残っています。ペタンクもやっているのでしょう。

その公園から川を挟んだところに県営住宅があり、そこにベトナム、ラオス、中国からの人々が居住していることは知っていました。

おそらく、仕事を終えた後、同郷の人々が公園に集り、故国の遊びに、郷愁をはせるのでしょう。

謎が解けてすっきりしました。

山の日

2016年から8月11日を国民の祝日(山の日)とする法案が参議院を通過しました。与野党の賛成多数での可決でした。

山好きの一人として嬉しいことですが、”国会でやるべきことは他にあるだろう”とも思えちょっと微妙な感じもあります。

もっとも、投票結果を見ると15名の反対があり、わが国の民主主義に妙に感心したりもします。

以前は一ヶ月に30日近く(ほぼ毎日)丹沢に登っていたこともありますが、ここ数年足が遠のいていました。

そうだ、この週末は今や誰も履いていないと思われる時代遅れの重登山靴の手入れでもして過ごそう。

来週からはテスト対策で週末のない生活が始まります。


2014年5月10日土曜日

小学校の英語

TVで小学校の英語教育は意味があるのかという議論をしていました。といっても娯楽番組ですが。

意味がないという女性論者(慶大講師)は今の中高の英語教授法を変えない限り、小学校でやっても結局無駄だという説で、一生にいたウエンツ瑛士が小学校でかなり英語をやったが駄目だった体験談を語っていました。

一方、意味があるという側には今をときめく英語指導者・安河内氏と教員の質の向上を目的とした鳴門教育大の高齢の英語教育者が出ていました。

この高齢の英語教育者は「日本語には母音が5つしかないが、英語には母音がもっと沢山ある。知れが日本人が英語をしゃべれない原因だ。それを身に付けるだけでも小学校の英語は意味がある」というような意見でした。

まあ、結論はでなかったのですが・・・

私には腹案があります。小、中、高。全ての英語の点数化を止めることです。受験科目からも英語をはずします。これだけで、日本人の英会話力はずっと向上するはずです。

私たちは”正しい英語”にがんじがらめになっています。間違えだらけの英語でがんがんと自己主張していく英語を母国語としない人々のように、伸びやかに言葉を扱えたら・・・と思っています。

もっとも、読むことと書くことはこの限りではないのですが。

2014年5月7日水曜日

公立高校受験日程発表される

来年の公立高校受験日程が発表されました。

募集期間:1月28日(水)~30日(金)
志願変更:2月4日(水)~6日(金)
学力検査:2月16日(月)
面接・特色検査:2月17日(火)・18日(水)
合格発表:2月27日(金)

最近2年間は学力検査と面接・特色検査との間に土日が挟まっていたため、受験期間が4~5日と大変長くなっていました。今年は土日をはさんでいないので2~3日です。受験生にとってはこの方がずっとやりやすいでしょう。