2015年5月31日日曜日

二学期制の功罪

3学期制から2学期制に多くの学校が移行した理由は、授業時間を確保するためと言われていました。ゆとり教育が終わり、新指導要領による授業が始まり、学習内容が多くなるのに対応しようというわけです。

2学期制にすると、始業式、終業式、定期テスト等の回数が減り、その分を授業に振り分けられるということのようでした。

その中で、気になったのは定期テストの回数が減ったことです。年4回のテストですから、ざっと3ヶ月に1回です。データがあるわけではありませんが、中高生の学習時間がこれによって相当減ったように感じます。しかも、夏休み明けの期末テストに至ってはどうかなと思います。

更に、試験日程が2期制と3期制で異なるため、部活の対外試合などの日程調整が難しく、テスト1週間前のいわゆる部活禁止期間やテスト期間中に部活が入ることもあります。

今、2学期制を3学期制に戻す学校が出てきました。部外者の感想ですが、そのほうが良いように思います。

一度決めたものを直ぐに戻すのは「朝令暮改」のそしりを受けるかもしれませんが、「過ちては改むるにはばかること無かれ」というのもあります。

2015年5月30日土曜日

One more cup of coffee for the road

仙台から20代をともに強烈に生きた親友が来訪。20年前、一緒に北上川をカヌーで下って以来です。

僅か半日の日程のため、食事をして、コーヒーを飲んで、それで全てでした。その数時間でお互いに怒涛のように電車ぎりぎりの時間まで話し込んでいました。

別れ際に昔のように握手して、「また、会おう」と言って別れました。

私たちも年をとり、それぞれの生活と事情を抱え、次に会うことがあるのかと思いながら。

one more cup of coffee for the road  出発の前にもう一杯のコーヒーを
one more cup of coffee before we go 

当時、ビートルズ以上に私たちを引き付けていたボブ・ディランの曲が頭の中で、繰り返し鳴っていました。

2015年5月24日日曜日

悠々会

5月21日 悠々会を行いました。久々に見る顔もあり楽しい時間でした。



この後12時過ぎにも数名が来塾。その中でN先生の結婚を祝おうという話になり。奥津君と私が幹事となりました。

2015年5月17日日曜日

速読英単語

速読英単語という名の単語帳があります。長文(実際は200ワード程度)の中で単語を憶えるタイプの単語帳のはしりのものです。今では、似たようなものがいろいろ出版されています。

その中には、なかなか面白い文が載っています。一例ですが、速読英熟語には「単調さの意義」という文章があります。抜粋すると以下のようです。

「単調な生活に耐える能力は、子供の頃に身につけるべきだ。この点に関しては親に責任がある。というのは子供にテレビやおいしい食べ物といった受動的な楽しみをあまりに与えすぎているからだ。・・・子供たちにとって毎日同じような単調な日々が続くことの重要性を親が理解していないからだ。・・・子供たちは大人になってから単調さに耐えることができなくなってしまうのである。・・・」

これを読んで思わず、膝を打ってしまいました。以前取り上げた”マシュマロ能力” (将来のマシュマロのために今我慢できる子供の方が、今マシュマロを食べてしまう子供より、大人になってより豊かな生活をしているという調査)とも、ベクトルを同じくしていますが、なかなか、示唆に富んだ内容です。

単語を憶えながら、文章を楽しむ。旺文社の”豆単”で単語を憶えた人間には隔世の感があります。

2015年5月10日日曜日

無謀な”学問のすすめ”

TOEICのカリスマ杉村氏の著作にこんな文章があります。

”『20日完成の・・・』や『30日完成の・・・』といった教材がある。それらを本当に20日や30日でやっているようではまずい。どんなに時間をかけても『20日完成』なら勉強日3日で、『30日完成』なら勉強日5日でやるべきだ。”

20日完成とか30日完成はおそらく私の大好きな日栄社の問題集のことでしょう。30日完成を5日でやるのは相当大変ですが、できないわけでもありません。学力にもよりますが、寝食以外の全ての時間をその本にかければ普通の高校生なら何とかいけるのではないかと思います。

ポイントはこうした無理な勉強、負荷をかけた勉強に大きな意味があることです。その中で、教科や知識以外に得るものが大きいことです。

毎日10分の勉強を1年すると、10×365÷60≒61時間。睡眠8時間、食事等2時間として、それ以外を勉強すると同じ時間で約6日間。どちらが成果を出すか?おそらく後者でしょう。集中力や思考のモード、深みが全く違います。勉強の成果が時間に比例しないのはそうしたことが理由の一つになっていると思われます。

一度、朝から晩まで数学のみをやってみましょう。一度、朝から晩まで英語のみをやってみましょう。もし可能なら、それを1週間続けてみましょう。頭が活性化され思考が深まっていくのを体験できます。それは、毎日こつこつと積み上げる(それはそれで重要ですが)勉強とは異次元の体験です。

2015年5月5日火曜日

N君来塾

連休を使って、塾の大掃除をしています。

その最中、N君が訪ねてきてくれました。彼はこの塾にとってとても重要な人物なのですが、今は東京で仕事をしていて、会うのは2年ぶりくらいです。

近く結婚するとの報でした。

この塾を豊原町に立ち上げて、彼とその仲間に数Ⅲを教えたのが、ついこの間のようです。夏休に数Ⅲのハードな問題を解き始め、初めは殆んど正答できませんでした。そして、夏休後半のある日。問題を解説し終わる直前、彼が『あっているかもしれない』と呟きました。自信なさそうでしたが、正解でした。おそらくその一瞬とその一問は彼に大きな喜びと自信を与えたのでしょう。その頃を境目に、ぐんぐんと力がつき、相当な難問も完答するようになっていきます。

国立の2次の数学はおそらく満点だったはずです。数学だけなら日本中のどの大学でも合格する力でした。

また、暇見て、遊びに来てね。

悠々会のお知らせ

5月21日(木)9時半から悠々会やります。
いつものように遅い時間からですが、都合のつく人は是非顔を出してください。