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2011年3月22日火曜日

リスニングの為のリーディング

英語のリスニングを上達させるためにはたくさん英語を聞くのが良い.
もはや当たり前のことです.

しかし,何度聞いても何度聞いても聞き取れないフレーズってありますよね?

そこで実際に読まれている文を見ると,大抵の場合「なんだ,そう言ってるのか」となる.
そして不思議なことに一回文を見た後では,さっきまでとは打って変わって,
どう聞いても,そうとしか聞こえなくなってしまう.

この疑問の答えを最近見つけました.

「聞き取れないのは発音が分からないからではなく,話す相手の速度が
早すぎるからでもありません.

相手の言っている文を見たことがないからです
自分の知っている文の中に無いからです」

これは「ビッグファットキャットの世界一簡単な英語の本」という書籍からの引用です.
なるほど,もしこの理論が正しいとすると,英語の歌の歌詞カードを見ると
聞き取れなかった英語が聞き取れるようになることも納得できる.

つまり,逆説的ではありますが,リスニングを向上させるためには,
リーディングを徹底的に鍛える必要があるということです.

「日本では中学,高校と6年間にわたって英語を勉強する間,ほとんどの学生は
一冊の英語の本も読み終わりません.極端の場合は大学の四年間を含めても
一冊も英語の本を読了しない可能性さえあります」
※同書籍より引用

ん~.たしかに.

このことを受け,最近ハリーポッターの原書を読み始めました.
読み終わったことをまた報告できるように,がんばります.

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本



2010年5月19日水曜日

中2の英語の授業で中1の復習を始めました

今年度から週に1日、木曜日に中学2年生を教えています。
教科は数学と英語。

数学はそこそこやる気があるのに、英語の授業になるととたんにやる気がなくなる生徒がいます。
どうやら、中1の時の英語でつまずいて以来、英語が苦手という意識が生まれてしまったようです。

英語の授業になると、あまりにもやる気がなくなるので、このまま中2英語を教えていっても成果が上がらないと思い、授業の3分の1くらいの時間を使って中1英語の復習を始めました。
他の生徒も中1英語が完璧ではないので、良い復習になると思います。

始めてからもう4回ほどになりますが、だんだんとどこでつまずいたか分かってきました。


① ( ) you enjoy yesterday ?
② ( ) you happy yesterday ?

これらの括弧に単語を埋めてください。




中2に英語を教えていて、この違いが分からない生徒が多いことに気づきました。



正解は、①はDid、②はWereですね。

理由は、①のenjoyは一般動詞だから、②のhappyは形容詞だから、というものですが、この違いが分かっていない生徒が多い。

さて、この違いをどうやって教えていったら良いかということを考えています。


数学のように、同種の問題をたくさん解かせれば良いのでしょうか。


うーむ。。。

2010年4月17日土曜日

There is の there はなぜ訳さないの?

英語の話題が続きますが、

  There is an apple on the desk. (机の上にりんごがある)

の there をなぜ訳さないのか、気になったことはありませんか? 色々調べたのですが、納得できる説明を見つけることはできませんでした。

そこで、勝手に色々と考えました。正しいかどうか分かりませんが・・・
①There is の there はやはり場所を表しているはず。真っ暗な意識の中でりんごが浮かび上がっているような場所。暗い演奏会場でスポットライトの当たっているような場所。それが there なのではないかと。
②同じような表現をドイツ語でするとき
  Es gibt ~  (~がある)
と言います。Es は英語のIt、 gibt は gives に対応します。『りんごがある』と言うのは『りんごが与えられている』と言うことになります。無意識というカオスの中から意識に浮かび上がってきたりんご。何が、または誰がそのりんごを意識というステージに持ち込んできたのか?ちょっと面白い所です。そして、そのりんごのある場所こそ英語の there に他ならないのではないかと。
③りんごを思い浮かべて見ましょう。そのりんごは木になっていますか?皿の上にのっていますか?それとも、暗闇の中にスポットライトを当てられて、りんごだけがありますか?

何か知っている人、教えてください。

2010年4月15日木曜日

seeとmeetの違い

今日中学2年生に英語を教えている際に、↓のような問題がありました。

次の日本語を英語に直したとき、括弧を埋めなさい。

日本語:昨日友達に会いましたか?
 ↓
 英語:() you () your friends yesterday?

さて、この問題の解答、何だと思いますか?



ちなみに、僕はテキストの解答を見る前に、「うーん」と考えて、Did you see your friends yesterday?だと思うと生徒に伝えました。
でも頭の中には、「seeではなく、meetかも?」という考えもよぎったのです。

そのテキストの解答はmeetで、Did you meet your friends yesterday?でした。
そのテキストに対応する教科書のLessonでmeetを使った文章が出ていたからだと思います。

しかし僕は直感的に、この問題はどちらが正解か判断できないと思いました。

meetもseeも日本語にすると、"会う"となりますが、僕の感覚的には、meetは初めて会う時などの"出会う"というニュアンスがあり、"see"は慣れ親しんだ友達に"会う"というニュアンスだと思っていたのです。

で、授業が終わり、家に帰ってきて、やはり気になったので、最近ニュージーランド出身の方と結婚した友達に電話してみました。
seeとmeetってどう使い分けるの?と。

で、いろいろと例文を出しながら、この場合はmeetだなぁとか、この場合はseeだなぁというのを、ネイティブの感覚で埋めてもらったのです。

■例文
We met at Shibuya station at 13:00. 僕らは13時に渋谷で会った
I'm going to see my friends. 友達に会いに向かっている
Nice to meet you. 会えて嬉しい。(初めての場合)
Nice to see you. 会えて嬉しい。(二回目以降の場合)
I went to see a doctor. 医者に診察してもらいに行ってきた。
I saw him in Shibuya yesterday. 昨日渋谷で(ばったり)彼に会った。

で、どうやって使い分けているのかを考えてもらうと、meetの場合は"会う二人"にフォーカスが当たっていると、seeの場合は"会う片方"にフォーカスが当たっているという話で落ち着きました。

つまり、"13時に渋谷で待ち合わせして会う"場合、"二人が渋谷に行く、そして会う"ということになり、会うために二人が行動しています。
仕事でお客さんに初めて会う場合も、オフィスの一室などに"お互いが集まる"という意識が強いわけです。
二回目はどちらかがどちらかのオフィスに伺うというニュアンスが強くなるのかもしれません。

ところが、病院に診察を受けに行く場合はお医者さんは病院にいて、"患者さんが"会いに行くわけです。
友達と昨日ばったり会った時も、その文章のフォーカスは"片方"に当たっています。

ここまで話して、主語へのフォーカスの違いなんだなと気づきました。
これは、そのネイティブも気づいていなかったことで考えてみるとそういうことかなという感じでした。

英語を教えていると本当にしょっちゅう、「その問題だけでは答えようがない」問題に出くわします。
その文章の背景が分からないとどの単語が適切か分からないのです。
aを使うかtheを使うかは特にそうですね。

答えようがない問題を教えても本質的には意味ないしなぁと思い、細かいですけど、こういったニュアンスの違いも教えていこうと思います。

2010年2月15日月曜日

lookとwatch または listenとhearの区別は必要か?

区別が必要か?シリーズ第3弾です。

look と watch 或いは see の厳密な区別はできるのでしょうか?
次の( )の中にlook かwatch か seeを入れなさい。という頻繁にお目にかかる英語の問題ではその区別をしなければなりません。そして、それなりの学力があれば区別できます。

今ここで問題にしているのは、その差(区別)を日本語として表現できるか?または、日本語に満たされた頭脳でその区別を理解し得るか?ということです。

《みる》という言葉を変換すると《見る・診る・観る・看る・視る》と多様な言葉が登場してきます。そして、それらは異なった漢字を使っていても音は皆《みる》で同じなのです。おそらく《みる》という動詞は共通な行為(例えば、目を使う)を基本としながら様々な場合で用いられていたのでしょう。話し言葉では状況によってその内容が区別できるのですが、書かれたものでは区別できず、その差を漢字によって表現したものだと思われます。「芝居をみる」や「患者をみる」は目を使った同じような行為ですが、内実が相当に異なりますから、「芝居を観る」「患者を診る」と表記することになったのでしょう。

ところがwatch、look、seeになると音が全く異なりますから、言葉ができた最初からそれなりに別の言葉だったように思います。それを日本語にすると『じっと見る』とか『ぼんやりと見る』とか『注意深く見る』とか様々な副詞をつけて区別することになります。動詞で区別せず、副詞で区別する訳です。seeとlookが副詞ではなく、動詞で区別されるからにはそれなりに大きな違いがあると思われます。そして、その一つは《みる》対象に対する意識の向かい方が①意識から対象なのか、逆に②対象から意識なのか(能動的か受動的か)ということのようです。そして、《みる》にはその区別がありません。

さて、単語がなかなか覚えられないと嘆く大学受験生のA君です。まじめに単語帳を《みて》います。毎日一定の時間、単語帳を《みる》ことにしています。問題は彼の意識が能動的に対象(単語)に向かっているかどうかです。どうもそこのところが分かっていないようです。彼の行動にちょうど当てはまる動詞は《みる》というより《ながめる》に近いからです。

2010年1月15日金曜日

RとLの区別は必要か?

朝起きて、ボーっとした状態でコーヒーを飲みながらNHKの料理番組を見ていました。めざしの干物をつかった、洋風の料理でした。

講師は若い女性でした。
『まず、めざしのしものを焼きます』
と言って、めざしの串をはずし、焼き始めました。
しものが焼けたら、パレットにとります』
隣に立っていた女性アナウンサーが 
『先生、ひもの焼き具合はどの位がよろしいのでしょうか?』
『そうですね、しものの上下ともうっすら焦げあとが着くくらいで十分です』
この段階で私は完全に目覚めました。まさか・・・と思って、続きを見ていたのですが。
しものが焼きあがったら、ソースの準備をします』
『先生、ひものはその間冷蔵庫に入れるのですね』
『はい、しものは30分ほど冷蔵庫で・・・・』
・・・・・・・・・・・・・・・
『最後に今日の材料のおさらいです。まず、ひもの一串、中くらいの鰯5引きを使いました。・・・』
アナウンサーも完全に意地になっているという感じでした。

おーっ。まだ、こういう人がいるのか。それはちょっとした感動でした。江戸っ子は『ひ』と『し』の区別がつきませんでした。有名な話ですが。タクシーの中の話です。
客『おい、しびややってくれ』
運転手『はい、渋谷ですね』
客『違うよ。しびやだって、し・び・や
運転手『し・び・や?あっ。日比谷ですか』
客『さっきからずっと、しびやだっていってるだろ!』

さて、ここで突然ですが、RとLの区別を日本育ちの日本人はできません。それを区別する言語環境に育っていないからです。そのことによる、ささやかな誤解や笑いはあるかもしれませんが、気にしすぎて英語が難しく感じるくらいなら、暴言かもしれませんが、無視しても良いかと・・・

2009年10月27日火曜日

Time flies like an arrow. 時間蝿は矢が好きだ

Time flies like an arrow. を日本語にできますか? 勿論『光陰矢の如し』です。時間は矢のように過ぎて行くというわけです。

随分昔、未だパソコンが無かった頃のことです。MIT(マサチューセッツ工科大)に留学していた若い研究者から聞いた話です。大型コンピュータで英語を日本語にするプログラムを作っていた学者が、『Time flies like an arrow.』 を訳したところいくつもの候補が出てきました。
最も可能性のある順に
     ①時間蝿は矢が好きだ(time:時間、 flies: fly蝿の複数 、like:好き、an arrow:矢)
            ②・・・・・・・・・・・・
     ③・・・・・・・・・・・・
     ④・・・・・・・・・・・・
     ⑤時間は矢のように飛ぶ
     ⑥・・・・・・・・・・・・
のようだったそうです。①の訳は文法的に正しく、コンピュータとしては自信満々の翻訳ったようです。②~④も文法的に正しいが、内容が当てはまらないもので、5番目でやっと正しい訳が出てきます。
この事情は今もあまり変わっていません。中学生がたまに自分の書いた英語の作文を見てくれといって持ってきます。大抵、中学校の宿題で、『修学旅行の思い出』とか『将来の私』といった内容です。一目見て、変な文だと感じます。その一秒後に翻訳ソフトを使ったなと気付きます。理屈(文法)のみで作られた文がどんなに滑稽かを思い知らされます。人間がする翻訳である限り、どんなに初心者の英語でも、どんなに英語が苦手でも、どんなに直訳でも、そこにはある判断が働いており、間違えの数はずっと多くとも、しかし、ずっと血の通った文章になります。

さて、翻訳ソフトを使うときには機械が翻訳しやすいように分かりやすい日本語にすると良いですよ。まだ言葉が上手くしゃべれない子供や、日本語学習中の外国人に話すように、噛み砕いた表現をすると上手く訳せます。彼ら(翻訳ソフト=パソコン)はまだまだ子供なのですから。

2009年8月9日日曜日

接頭語と接尾語で英単語を想像してみる

昨日の授業で、recall, remind, remember, researcher, review と一つの文章でreから始まる単語が5つも出てきました。
これは、接頭語について教えるべきかなと思い、授業の中で少し触れましたけど、もう少し触れておこうと思います。

英語が話せる友人と話していたところ、英単語はある程度覚えるまでは辛いけど、そこから先は急に楽になるらしいです。
(残念ながら僕はその境地までいたっていませんが。)

日本語で言うと、例えば、"零"という漢字がなんと読むか?をきかれたら、推測で"れい"かなと思いますよね。
それは、"令"がくっついてるからですが、これと同じことが英語でもあって、例えばre がついてたら"再び"という意味が入りそうだな、とかが分かってきます。

先ほどの5つにしても、少なくとも4つは意味を知らなくてもイメージは沸きます。
re(再び) + call(呼ぶ) = recall(再び呼び起こす⇒思い出す) 
re(再び) + mind(気にする) = remind(再び気にさせる⇒思い出させる) ←ビジネスでよく使います。
re(再び) + member(会員) = remember(再び仲間に取り込む⇒思い出す) ← これは無理があるか。。
re(再び) + search(注意深く調べる) + er(人) = researcher(再び注意深く調べる人⇒研究者)
re(再び) + view(見る) = review(再び見る⇒振り返る)

こういったことを意識しながら例文を読むと、意識しないで読むより記憶に残りやすいでしょう。
生徒のみんなはぜひ意識してみてくださいね。

2009年8月7日金曜日

aと書いてアと読む単語はエァと発音する。

最近英語を教えていて、意外と発音やアクセントが苦手な高校生が多いことに気づく。
長文読解の問題の解説時間に、生徒一人一人に、順番に1文ずつ読んでもらっているのですが、みんな読むことが苦手みたいです。
学校の授業であまり英文を読まなくなったのかなぁ。
もしくは引っ込み思案な生徒が多いのでしょうか。

ということで、発音の覚え方を一つ紹介します。

例題:motherと異なる発音の単語を選べ
①couple
②come
③cut
④family


正解は④です。

u, o, ouと書いて"あ"と読む場合は、"ア"と発音しますが、aと書いて"あ"と読む場合は"エァ"と発音します。
つまり、familyはファミリーではなく、フェァミリーなんですね。
他はカップル、カム、カットとすべてアと発音します。

一つ一つの単語の意味、読み方、アクセントの位置を暗記させることは効率的ではないですし、授業の中ではそこまでできないので、こういった共通点を教えてある程度効率よく教えていかないと受験までに間に合わないですね。

似たようなことが他にもいくつかあるので、授業の中で説明していこうと思います。

2009年8月4日火曜日

which の使い方をもっとシンプルに覚えられないだろうか。

先日、高3英語の授業でwhichの使い方を教えました。
その授業の後に、家でいろいろとwhichについて僕なりに考えたことを書いてみようと思います。

"どちら"という意味の使い方は分かりやすいと思いますが、関係代名詞と呼ばれる使い方は少し分かりづらいですよね。
which という単語をYahoo辞書で調べると、代名詞と形容詞に分けられ、その後細かく12通りほどに分けられていますが、すべてを暗記しろと言われたらやる気なくなりますし、実用的ではないですね。

英語のネイティブスピーカーがすべての用法を意識して使っているわけがありません。
例えば、日本語で考えると以下のような感じでしょうか。

日本語で"どちら"という単語を使う例文を考えてみる。
・リンゴとみかん、どちらが好きですか?(目的語的用法)
・どちらの物件がお気に入りですか?(形容詞的用法)
・どちらにお住まいですか?(副詞的用法)
・どちら様ですか?(主語的用法)
これらを文法として、会話のときに意識して使っていないですもんね。

では、どうやって覚えるのがよいか、ということを考えていきたいな、と。

こちらが先日の授業で出てきた文法の問題です。
(著作権を意識して少し変えてあります。)
The house () she was looking for was on the main street.
①whose
②what
③which
④in which
⑤in that

正解は③のwhichなのですが、なぜwhichなのかを考える上で関係代名詞を使わない文章に戻してみると分かりやすいです。

She was looking for the house.
The house was on the main street.
(彼女はある家を探していた。(そして見つけてみると、)その家はメインストリート沿いにあった。)
the house なので、おそらく探していた家は、友人の家のような特定の家だと予想できます。

この2つの文章をつなげたのが例文なのです。
⇒The house which she was looking for (the house は不要になる) was on the main street.
 (彼女が探していた家はメインストリート沿いにあった。)

--- 以下は余談 ---
つなげる順番を逆にすると下の文になりますね。
⇒She was looking for the house which was on the main street.
 (彼女はメインストリート沿いにある、(特定の)家を探していた。)

2つの文章を比べると状況が違いますね。
1つ目の文章はどこにあるか分からない家を探していて、見つけてみたらメインストリート沿いにあった、というときの文章。
2つ目の文章はメインストリート沿いにあると知っていた家を探していたが、この文章からは最終的に、見つかったかどうかは分かりません。


ちなみに、the house を a house にすると、
She was looking for a house which was on the main street.
「(特定の)メインストリート沿いの(特に指定はない)家を探していた」という意味になり、引越すときに国道一号線沿いの物件を探しているときのような文章になりますね。
--- 余談 ここまで---


さぁ、先ほどの例文を覚えたまま次の例文をやってみましょう。

He found a tall tree () beautiful birds were nesting.
①that
②how
③which
④in which
⑤whatever

正解は④です。
この文章も2つに分解してみましょう。
He found a tall tree. (彼は高い木を見つけた。)
Beautiful birds were nesting in the tall tree.(美しい鳥が高い木に巣を作っていた。)
この文章をつなげて、
He found a tall tree in which beautiful birds were nesting.
もしくは、
He found a tall tree which beautiful birds were nesting in.
He found a tall tree where beautiful birds were nesting.
となるわけですね。

例文の選択肢の③which を選んでしまうと、分解した文章が、
Beautiful birds were nesting the tall tree. となってしまい、「美しい鳥が高い木を巣づくっていた」となってしまい、変な文章になってしまいますね。
あくまで、高い木という"空間の中に"巣を作っていたので、inが必要なのです。

whereは、前置詞+場所をまとめて表現できるので便利ですね。
場所に付く前置詞としては、in や at や on などいろいろあるので、where を使うとこれらを意識しなくて済むというメリットがあります。
(ただ、ネイティブスピーカーは同じ動詞でも前置詞を変えることで意味をいろいろと変えて使うことが好きらしいので、in which を使うほうがネイティブっぽいのかもしれません。あくまで推測ね。)

どうやら、whichは修飾したい語句とイコールの関係を作れるようです。
このあたりの感覚を覚える方が、10以上もある用法を暗記するより有効のようです。

では、最後に難しい言い回しをやってみましょう。

She was wearing dark glasses, () made it hard to tell what her expression was.
①of which
②where
③which
④that
⑤what

正解は③です。

訳してみると、
「彼女はサングラスをかけていた、そのことが彼女がどんな表情をしていたか伝えることを難しくさせた。」

whichが直前までの文全体(She was wearing dark glasses)とイコールの関係になっていますね。

うーん、whichの関係代名詞的な使い方というのは、イコールの関係を作れるということに集約できそうです。

"イコールの関係"という表現がまだイマイチかもしれませんね。
他に何か分かりやすい言い方が無いか考えてみようっと。