2014年7月4日金曜日

読書量と国語力の相関

大学受験用の小論文の模試に面白いものがありました。それは3つのグラフを見て意見を600字で述べるというものでした。

●1つめのグラフは調査した中学生・高校生が最近1カ月間に読んだ本の数と読解力テストの偏差値に関するものでした。
1冊も本を読まない生徒はさすがに偏差値が最も低く出ていました。しかし、1冊、2冊、・・・・10冊くらいまで読んだ生徒に偏差値の差はほとんどなく、逆に最多の11冊、12冊の生徒は偏差値が下がっていました。これは中学・高校ともに同じような結果でした。

●2つめのグラフは最近1カ月に読んだ本の数と国語のテストの偏差値に関するものです。
1つ目のグラフとほとんど同じ結果です。

●3つめのグラフは読んでいる本の多様性と読解力についてのものでした。
読書の幅が広い人(いろいろな本を読んでいる人)は読書の幅の狭い人(偏った本を読んでいる)人に比べ明らかに読解力の偏差値が高くなっていました。ある程度の相関が見て取れました。

この結果は以前から考えていたことを裏づけするものでした。本を読めば国語ができるようになるというわけではないということです。もっとも、全く読まない人の偏差値が極端に低いことを考えると、読書量が極端に少ない多くの中高生にはもっと本を読むべきだとはいえますが・・・。

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