2012年3月31日土曜日

悠々会開催の予定

4月12日(木)悠々会開催の予定です。

2012年3月29日木曜日

春が来た

Spring has come.春が来た喜びが現在完了によってよく表せている気がします。

数日前に土の表面が少しもっこりし、ある瞬間「ビヨーン」とバネ(spring)が伸びるように草の芽が次々と顔を出します。春ってspringなんだと実感する瞬間です。それを感じると心の中にも、新芽が出てくるようで、気持ちが軽やかになります。

受験が一段落し、春とともに、塾生たちもそれぞれの進路に向かって進み出しました。希望通りの者もいれば不本意な者もいます。それでも、皆に春が訪れ、未来への一歩を踏み出します。

秋は英語ではfall(主にアメリカ)、autumn(主にイギリス)と二つの表現があります。fallは木の葉が落ちる(fall)季節だからということでしょうか。autumnはラテン語由来で収穫ということのようです。秋の収穫のための一歩が始まったのです。

皆が健闘できるように願わずにはいられない季節です。

2012年3月25日日曜日

私は田中久美です

英語はそれを母国語とする人とのコミュニケーションの手段と言うだけでなく、外国語として英語を使う人たちの間で使う言葉としての位置付けがますます増加しています。

そのため、英語の教科書の登場人物はアジア、アフリカなど様々な地域の出身者が設定されています。ニュークラウンでは田中久美、ポール、ケン、ラトゥナ、イランカラプテ、ワン・ミンと多様です。

今春、新指導要領による教科書の全面改訂が行われます。ニュークラウンも全面改訂です。「田中久美ももういなくなるんだよ」と生徒に言っていました。

まだ、教科書が入手できないのですが、少しずつその全容が分かってきました。

なんと、中1のレッスン1の最初の重要例文は 
   I am Tanaka Kumi.
でした。

2012年3月22日木曜日

勉強十戒

旺文社の本を買うと、創業者、赤尾好夫の勉強十戒が書いてあります。
始めの幾つかは、次のようです。

1、学習の計画を立てよう。計画のないところに成功はない。
2、精神を集中しよう。集中の度合いが理解の度合いである。
    以下 ・・・・・・・・・・
10、大胆にして細心であれ。小心と粗放に勝利はない。

当たり前の、しかし確かにそうだと頷くことが、書いてあります。部屋の机にでも貼って、時々読むと良いかもしれません。

そういえば、子供の頃行った床屋に「福沢諭吉の心訓」なるものが貼ってありました。他でも時々見たので、どこかの新聞社辺りが配ったものなのかもしれません。当時、広く知られたものでした。こんな内容です。

一、世の中で一番楽しく立派な事は、一生涯を貫く仕事を持つという事です。
一、世の中で一番みじめな事は、人間として教養のない事です。
一、世の中で一番さびしい事は、する仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくい事は、他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊い事は、人の為に奉仕して決して恩にきせない事です。
一、世の中で一番美しい事は、全ての物に愛情を持つ事です。
一、世の中で一番悲しい事は、うそをつく事です。

最近、これが福沢諭吉の作ではないという記述を目にしました。社会の教科書で福沢諭吉の写真を見るたびに、この心訓を思い出していたので、ちょっとショックでした。

かつて、ヨーロッパを長く旅していたとき、ある日本人がこの「福沢心訓」のことを言っていました。「世の中で一番さびしい事は・・・・」を見る度に嫌な気持ちになると言ったのです。私も旅人でしたから、その気持ちがなんとなく分かりました。彼はその後、僧侶になり、一生涯を貫く仕事を持ちました。

2012年3月16日金曜日

みーつけた。

先日、駅から塾まで歩いているほんの15分程度の間に3人の父兄の方と会いました。

歩きながらメールを書いていたとき、「先生!」と言われ、すぐには生徒のお母さんであることが分かりませんでした。理由はマスクをされていたからです。少し、挨拶をしました。

その5分後、コンビニから出てきた女性がマスクをはずしながら「先生!」。卒業生のお母さんでした。生徒の近況を聞いて少し立ち話をしました。

その5分後、塾近くで、信号待ちをしているとき、犬の散歩をしている女性から「先生!」。最初、誰か分からなかったのですが、マスクをはずしながら「・・・です」と言われ、すぐに分かりました。もう立派に成人している2人の生徒のお母さんでした。やはり子供たちの近況をしばらく話しました。

花粉の季節で、マスクをされている方が多いので、すぐに分からないこともしばしばです。ただ、私がいつも先に発見されます。

10日ほど前、あまり行ったことのないコンビニのレジでお店の中年女性から
「あなた、豊原町辺りを歩いてるでしょう」
と突然言われました。あまりに唐突なので思わず「えっ?」と聞き返すと。
「見たわよ。歩いてるところ」
「あっ。確かに歩いてます」
「そうでしょう。見たもの」と言われました。

有名人の気持ちが少し分かりました。

2012年3月13日火曜日

応援の仕方

大相撲大阪場所が始まりました。今場所、最も注目されているのは大関把瑠都(バルト)が横綱になれるかどうかです。

先場所、バルトが立会いで変化したことがありました。そのとき場内でブーイングが起こったのです。相撲でブーイングをすることにとても違和感を感じました。日本人は本来勝ったほうも負けたほうも同じように拍手をし健闘を称える国民です。相撲にブーイングは似合いません。格闘技やサッカーの応援スタイルが相撲の観戦にも持ち込まれたのでしょう。

応援スタイルも随分変わってきました。バレーボールでよくやっている「日本 ちゃちゃちゃ」という応援も元々は日本のものでありません。確か、メキシコオリンピックのときのメキシコの応援を真似たもののはずです。

最近、中日ドラゴンズが試合で負けたとき、選手が応援団の前に行って頭を下げたそうです。

こうした変化に対応できないのは、年のせいなのでしょうか。

2012年3月7日水曜日

新しい本

生徒に新しいワークを配りました。

それは私にとっても新しい本で、新指導要領による大改定で内容がどうなったかを知るうえでも興味深いものです。ページをペラペラめくると、新しい本の匂いが漂います。小学校のときの、山積みになった新しい教科書の匂いと同じで、未知の物に触れる期待が高まってきます。

そのワークを学年別に分けているとき、高校生がやって来ました。

「この匂い良いよね」と本の匂いの話をすると、「私、その匂い嫌いなんです。」と一言。「馴染むまでに時間がかかるから」とのこと。「あっ。そうか」と私。

ともあれ、新しい本を手にするとぐっとやる気が出てきます。

2012年3月4日日曜日

アドレス変更

よくアドレス変更のメールが届きます。その中には本当に久しぶりの人からのものもあります。

最近、ずっと以前に教えていた予備校時代の女子生徒からも変更の知らせが来ました。

彼女に関してこんなことがありました。授業後、黒板を消している私の所へ今にも泣きそうな顔をしてやって来ました。「どうした?」と聞くと。「お金をなくした」と言います。夏期講習の費用を電車の中で落としたらしいのです。「どうしよう?」と言ったきり言葉が出ません。私も沈黙しました。

親にもう一度頼むわけにはいかないのだろう。といって、この夏期講習を受けないと来春の大学受験はきびしいだろう。そんなことを瞬間に考えて、私の口をついて出た言葉は自分でも意外なものでした。

「この話を事務にしたか?」
彼女は首を振りました。
「よし、じゃ黙ってろ。お父さんにもお母さんにも事務にも誰にも言うな。お前は夏期講習を受けなかったことにしよう、それで授業にはいつものように出てろ。俺とお前が黙ってればそれで済む」
彼女は少しほっとして、教室を出て行きました。

この解決で良いのか?私の中に自問する声がありました。

翌日事態は好転します。「先生、お金が見つかりました」と彼女が笑いながら駆け寄ってきたのです。「昨日、帰ってからお父さんに言ったら、あちこち電話してくれて、警察に届けられていました」

「そうか。良かった!だけどさ、誰にも言うなって言ったのに」

その子も今や一児の母です。

2012年3月3日土曜日

あれかこれか

入学・入園に関してちょっと微妙なニュースが続きました。

イラン国籍であることを理由に安全保障上の問題があるとして、東京工業大から原子炉工学研究所の研究生としての入学を拒否されたのは不当として、難民認定を受けたイラン人男性(43)が同大を相手取り、入学許可などを求めた訴訟の控訴審は2日、東京高裁(大橋寛明裁判長)で、条件付きで入学を認めることで和解が成立した。男性側は同日、訴えを取り下げた。(時事通信)

福島県からの避難者が東京電力福島第1原発事故による風評被害を受けたとして、甲府地方法務局に救済を申し立てていたことが分かった。福島から避難してきたことを理由に、人権を侵害されていた。同法務局が2日発表した。
 同法務局によると、申し立てた避難者は、自分の子供が住宅近くの公園で遊ぶのを自粛するように、近隣住民から言われた。更に、保育園に子供の入園を希望したところ、原発に対する不安の声が他の保護者から出た場合に保育園として対応できないことなどを理由に、入園を拒否されたという。(毎日新聞)

建て前と本音。公人と私人。一般性と個別性。普遍性と一回性。一人の人間の中にも社会の中にもこの両者が同時に存在しています。是か非か。黒か白か。そうした単純な判断のできない問題が世にあふれています。

21世紀を生きることは、「表と裏の間」を生きることでもあるようです。

2012年3月2日金曜日

宮市亮の笑顔

最近サッカー日本代表に選ばれた宮市亮選手にはとても関心を持っています。

まだ、19歳。100メートル10秒台の俊足は見ていて嬉しくなります。イギリスのプレミアリーグでの活躍も時間の問題でしょう。昨年のオランダでの活躍も爽快なものでした。

そして何より、彼の笑顔です。オランダのフェイエノールトの監督もイギリスのボルトンの監督も宮市を語るとき嬉しそうに、「宮市はスピードがある。そして、いつも笑っている」と同じようなコメントをしています。彼らも監督でありながら宮市に魅了されたファンなのでしょう。

いつも笑っている。大切なことです。彼を見るたびに自分の顔がこわばっていないか気になるようになりました。

あの笑顔とともに、相手ディフェンスをぶっちぎる姿を沢山見たいと思います。