2014年10月3日金曜日

背景が痩せている Ⅰ

期末テストの結果が出揃いました。その中で地理の点数が低いのがここ数年続いています。学校の平均点が低いのです。

問題が難しい。習っていないことがでる。というのが生徒の意見です。

確かに、そんな一面もあるのですが、一番感じるのは彼らの知識に深みが無いことです。知識の背景がやせ細っていることです。

例えば、都道府県のテストがあるとします。47の都道府県の名と場所を覚えれば済むことです。それ以上の知識も広がりも必要ありません。したがって、このようなテストはある程度できます。尤も、これすら覚えられない中学生も多いのですが。

神奈川県の公立高校入試問題がここ2年大きく変わりました。社会も例外でなく、記述問題の増加等かなり難化しました。3年前以前の記号を選択する、間違えないように注意することが最も重要な受験勉強であった頃のものとは様変わりしました。

その影響が定期テストにも現れているのかもしれません。単純な知識、限定的な知識の問題でない場合、対応できないのでしょう。

10の問題に答えるために10の知識があればよい場合。10の問題に答えるために100の知識が必要であり、一見不要だと思われる無駄なものも含む沢山の知識の中から一つの答えを導く場合。だいぶ異なっています。

そして、後者の能力に欠ける若者が増加しているように思います。

その具体的な例を次回書いてみます。

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