2011年10月30日日曜日

ドラフト会議

NHK白熱教室「明治大学編」であなたは「就職する」のか「就社する」のかという話をやっていました。誤解があるかもしれませんが、欧米人は組織の中で「機能」を担おうとする。一方、日本人は組織の中で「役割」を担おうとする。その結果、日本人は就職ではなく就社をするのだというような話でした。その真偽をここで論ずる気はありませんが、その議論の延長上のような話が最近ありました。

プロ野球のドラフトです。巨人・原監督の甥で東海大菅野投手が、巨人ではなく、日本ハムに指名されました。

上記の白熱教室の議論を前提にすると、プロ野球の選手として「日本野球機構に参加したい」のか、それとも「巨人軍に帰属したい」のかという違いです。

アメリカではドラフトの指名拒否はほとんど無いようです。野球選手として、打つこと、投げること等、機能の一部を負担したいから、月並みな表現では、「どこのチームでも野球ができればよい」という考えでしょうか。一方日本では、希望球団以外の指名を拒否するケースは珍しくありません。あるチームに帰属して、単に機能としてではなく、そのチームの役割を担いたい。つまり、ある特定の球団の中で自分の役割を得たいからということでしょうか。

白熱教室の議論を応用してみましたが、自分自身でもはっきり分かっているわけではありません。ドラフトというアメリカの制度を日本がどのように運用していくのか、今後のニュースを注目したいと思います。

2011年10月25日火曜日

トイレ掃除は体罰か?

宿題をやってこなかったらどうするか?
①授業後、残ってやる。
②別の日に塾に来てやる。
③前回の2倍の宿題をやる。
④トイレ掃除をする。

小学生に希望を聞いたら、圧倒的に④のトイレ掃除でした。予想外でした。中学、高校と学年が上がるにつれ、トイレ掃除の人気は下がり、①か②が人気でした。

そうか。小学生はトイレ掃除に抵抗がないのか。うーん、一度やらせてみるか。

とそのとき、ある高校生が、「それって、体罰じゃないですか?」
「えっ? 体罰?」
そんなあ・・・・・便器を磨くことは心を磨くことなんだよ。

2011年10月23日日曜日

韋編三絶(いへんさんぜつ)のすすめ

久しぶりのブログ更新となります。

今日は葦編三絶(いへんさんぜつ)について。

葦編三絶とは、「一冊の書物を繰り返し読むこと」です。
僕はこのことの大切さを最近改めて感じています。

人の心は時間と共に移ろいゆくもので、1回目、2回目と同じ本を読んでいく
たびに、心に”沁みる(しみる)”部分が変わってきます。
「あ、こんなこと書いてあったんだ」、と今の自分の心が求めている言葉に出会うと
ちょっとした感動を覚えます。

楽器を習っている人は、勉学にもその力を発揮すると良く言われます。
なぜか。 
それも、葦編三絶によるものだと僕は確信しています。

楽器で曲の練習をする時、通常は数週間から数か月、1つの曲に付きっきりになります。
そしてやっと1つの曲をマスターすることができます。
数か月でやっと一曲、と聞くと楽器の上達には途方もない時間がかかるように思えますが、
その一曲を仕上げる過程で、色々な技術をその人は身に付けるのです。

楽器をやっている人はその事を知っていて、勉強でも同じ事を何度も繰り返し、
1から10を学ぶのでしょう。

最後に、最近僕の心に響いた言葉を紹介させてもらいます。
「思いの種を蒔き、行動を刈り取り、行動の種を蒔いて習慣を刈り取る。
習慣の種を蒔き、人格を刈り取り、人格の種を蒔いて人生を刈り取る」

これは「7つの習慣」という書物にある言葉です。
5回目に読んだ時、やっと巡り合えました。







パブリックコメント

現中2から実施される新入試制度(案)がパブリックコメントを経て策定された。パブリックコメントでは様々な意見が寄せられており、その意見をどのように扱うのか気になっていた。

その結果、「何も変わらなかった」

予想されたことだったが、行政のやることはこういうことだ。つまり、(案)の段階で決めたことを変える気は最初からなく、手続き上(庇護がなかったことを示すため)県民の意見を聞いたに過ぎない。

原発の公聴会と同じで、初めから結論は決まっている。そんな不快感が残った。

2011年10月21日金曜日

悠々会 日程変更

11月17日開催予定の悠々会を 11月10日(木)に変更します。

2011年10月18日火曜日

センターまで100日を・・・

浪人している生徒が尋ねてきました。近況を報告しがてら、分からない問題をききに来たのです。今年、いくつかの私大に合格したのですが、国立で失敗し浪人しています。

河〇塾の卒業生用テキストの数学の問題を何題か教えると、その反応でこの一年の彼の成長が分かりました。着実な勉強をしている人間の持つ、ある種の落ち着きもありました。

「がんばれ!」と言って送り出すと、「はい」としっかり頷いて帰りました。今年は大丈夫でしょう。

センターまで後、100日を切りました。

2011年10月15日土曜日

ケーキ

塾が終わって、暗くなった通りに出ると、『先生、いたの?』と声あり。
『うっ、誰?』と後ろを振り返ると、自転車に乗った、若い女性でした。

よく見ると、昔の教え子で、『なんだ、お前か~』と言うと、『なんだは、ないでしょ』と答える。

時間も遅いし、暗い所でもあるので、『今度、ケーキでも持って、遊びに来なよ。コーヒーくらい飲ませてやるから』と、冗談を言って分かれました。

翌日、ケーキが届いたのでした。ケーキが4つに、プリンが4つ。『これは、僕の勘では3,200円はしますよ』とA先生。『本当?』私は、ケーキの相場が分からないので驚いてしまいました。冗談なのに。でも、美味しかった。

『みんな!遊びに来るときは、手ぶらで来いよ!』

さて、後日談があります。彼女はケーキ屋さんで働いていて、そのケーキの値段は気にしないでとのことでした。だったら、また、持って来てね。

2011年10月14日金曜日

悠々会開催の予定

悠々会を11月17日(木)夜、開催する予定です。
時間等詳細は未定です。予定を空けておいてください。

勉強はおししい

中3の成績が出揃いました。全体的には良好ですが、そうでない者も若干名。

夏期講習以降のやる気がそのまま、成績に反映した感じです。「こいつ、やってるな」と感じた生徒はやはりそのような結果が出ています。そして、その伸びも驚くほどです。

考えてみれば、勉強は「割の良い作業です」。仕事でも、スポーツでも勉強ほどやったことが成果に結びつくわけではありません。一生懸命働いても、仕事が上手くいかないこともあるし、どんなにトレーニングしても、記録が伸びないこともあります。

勉強はやっただけの成果がある程度得られます。勉強って美味しいよね。そう思いませんか?

2011年10月9日日曜日

中3模試

中3の模試を行いました。

模試の合否判定は現在の得点が入試の時点である程度伸びることを想定して作られています。現在150点だとすると、偏差値を考慮して、予想得点は190点になるだろう。だとすると、C値がこれだけで、合格可能性はこれこれだというやり方です。

実際はそのように伸びる者、そうでない者、予想以上に伸びる者がいます。予想を大幅に上回る伸びを見せる者もかなりいます。

その差がどこにあるのか、生徒一人一人を見ていると良く分かります。

”門をたたけ、さらば開かれん”というとき、門をトントンとノックしたり、ドアホンを押してじっと立っていたのでは門は開きません。全身全霊で門にぶち当たれば門は開かれるのです。

鳥の雛のように、えさが運ばれてくるのをじっと待っているようでは、成果は得られません。能動的に学べるかどうか、それが決め手です。

2011年10月7日金曜日

飯が天なのであります

一家で寝過ごして、遅刻しそうな娘を中学へ送っていく際、弁当の代わりにコンビニでおにぎりを2つ買って持たせた。

その夜の娘との話。
「今日お昼、どうだった?」
「うーん、買い弁ってやだな」
「おにぎり買って来る子はいないの?」
「女の子はあまりいない。でも男の子はコンビニの弁当の子、沢山いるよ」
「ふーん。そうなんだ」

そして、話は読書好きなA君のことになってきた。
彼は、両親が夜働いていて、毎日自分で弁当を作ってきている。
「ご飯だけ入った弁当箱に、缶詰とかもって来るんだよ」
「そうか」
「こないだ、友達が停まりに行ったらしいんだけど、朝4時に起きて、ご飯炊いて、朝ごはん作ったんだって」
「へー。えらいねえ」
「たまに寝過ごして、弁当作り忘れることもあるんだよ」
「お昼どうしてるの?」
「本読んでる」
「そうか」

もう、この辺で僕の涙腺は緩み始めている。

あまりに昔読んだので殆んど忘れてしまっているが、イギリスの学校の食堂での話。
カフェテリア形式の食堂で中学低学年の女の子が、おそらく経済的事情で、ミルクのみのお昼をとろうとしている。受け取ったミルクを持って席に着こうとしたとき、人と交錯し、コップを落としてしまう。彼女は呆然と立ち尽くしてしまう。もう一杯のミルクを買う余裕はない。それを見ていた作者の私(年配の男)がミルクを買い、戸惑っている女の子にそっとミルクを渡す。そんな話だった。

第2次大戦後、世界はまだまだ貧しかった。イギリスも同様だった。

「それでね、水だけのときも・・・」
「うっ。もう良いよ」
限界だった。

”ああ
飯(めし)が天なのであります
みなで
分かち合い
食らうもの”

誰の作か忘れてしまった詩が数十年ぶりに蘇ってきた。

2011年10月5日水曜日

初雪の便り

何時まで続くのかと思っていた残暑が嘘のように急に秋めいてきました。それどころか、各地で雪の便りすらあります。

過日、宇宙から見た地球の生放送をNHKがやっていました。オーロラをその上空からみるとか、流れ星をやはり上空から見るとか、とても面白い映像でした。

そのときの最初の感想は、地球の大気圏って随分薄いんだなというものです。地球が蜜柑なら、大気圏は蜜柑の皮ほどもない。そんな薄さでした。その外はもう宇宙で、地球はほとんど無防備で宇宙に晒されているかのようです。その薄い大気に何かがあれば、その影響はかなり深刻なはずです。

南極に続き、北極でもオゾンホールが発見されたというニュースが数日前に新聞紙面を飾りました。

地震、巨大台風、名古屋で100万人に避難勧告。確かに、何かが変わってきているようです。