2016年8月28日日曜日

通常授業再開

8月29日から通常授業再開です。

暗算の是非

生徒の計算手順を見ていると人それぞれやり方があります。

どのようなやり方でも確実で素早ければとりあえず問題無しとしましょう。将来の発展性とかはまた別ですが…

中学レベルで気になるのは暗算にこだわる人が案外多いということです。じっとノート或いは問題を見ている。暗算をしているのは明らかですが、遅い!しかも、よく間違える!遅くて間違える暗算などやらないほうがましです。しかも、計算の手順が確認できず、どこで間違えたのかわからない。だったら、ノートに途中経過をさっさと書いたほうが早く、しかも正確です。ところが、どこかでそういう教育がなされたのか暗算にこだわる生徒が多い。これは簡単には直せません。習慣を変えるのは大変です。

一方、高校レベルでは途中経過が詳細すぎて時間がかかり過ぎるケースが目立ちます。-2x+5=0の解は瞬時に出すべきですし、式の変形ももっと自由に頭の中でできるようにすべきです。化学や物理も同様で、状態方程式の途中経過を延々と書くものではありません。もっともこれも、早く正確であることが前提です。

数学は不平等な学問です。できる人は簡単な方法で解を出している。できない人は複雑にやって失敗している。いつも、いかに楽にするか考えていると、良い方法が身に付きます。それは数学には重要です。人生の多くの局面で楽をすることを選択すべきではないと思いますが、数学の計算はちょっと違います。

何のために暗算をしているか考えてください。

2016年8月22日月曜日

リオオリンピック #2

シンクロナイズドスイミング・デュエット銅メダルの乾選手のインタビューです。

”毎日毎日、地獄のような練習でいやでいやでしようがなかった・・・・・、でも、この場(銅メダル)に立てて、やってきてよかったと思います”

名コーチ、井沼コーチによる練習は想像を絶するもののようです。

もし、4年間、地獄のような勉強をしていたら・・・、日本中のどの大学、どの高校にも受かるかもしれない。そして、勉強はシンクロの練習よりずっと楽だ。誰かやってみる人いますか?付き合いますよ。

リオオリンピック #1

オリンピック女子レスリングの活躍は目をみはるばかりです。

そして、スキンヘッドの栄監督にも注目が集まっています。愛知県にある志學館大学の女子レスリングの監督でもあります。というか、日本の女子選手はほぼ全員栄監督の子弟です。

彼のインタビューで面白かったのは”信頼を得ようとか考えていない”という部分です。”結果を出すために精一杯やる。それだけで、信頼を得ることなんか考えていない”と。

ちょっと衝撃でした。信頼を得たが、結果が出ない。それで満足していないか?TVコマーシャルですが”結果にコミットする”勝負の世界はそういう世界です。それは塾も似ています。

2016年8月12日金曜日

水面下こそ重要だ

なせ氷は浮くのか?水より比重が軽いからです。
なぜ氷は水より比重が軽いか? 水素結合によって、体積が同量の水より大きくなるからです。

おっとっと、この話をしたいのではありません。勉強を氷に例えてみたいのです。

次のような2つの小テストがあるとします。
①次の10個の単語を明日までに覚えてきなさい。明日10個テストします。
②次の100個の単語から10個を出題します。明日テストします。

氷山はその約9分の1が水面下に沈んでいます。テストで必要となる知識が10あるとするとそれを支える90の知識があると考えることにします。大切なことは水面下の知識を豊かにしていくことです。②のテストはそういうテストです。

ところが、そこそこできる人に①のような勉強に終始する人がいます。つまり、表面に見えるものしか学ばない。出題されるものしか学ばない。そういうやり方です。このやり方で頑張っている人にはあるレベルで限界が来ます。英語の文法書を5回以上繰り返したのに点数が上がらないという相談を受けることがあります。その本に限りできるようになっているのです。原因は繰り返すときに知識を広げる作業ができていないからです。水面下を豊かにしていないからです。その点、考えてみてください。

2016年8月10日水曜日

夏期講習後半は

8月15日(月)より、夏期講習が再開されます。
なお一部クラスはその前に授業があります。

やったー!カヌースラローム銅メダル

リオデジャネイロ・オリンピックのカヌー・スラローム男子カナディアンシングルで羽根田卓也選手が銅メダル!

カヌーを趣味(*私は正確にはカヌーではなくカヤックですが)とするものとしては嬉しい限りです。太田選手がメダルを取って少しメジャーになった?フェンシングのように人気が出るといいな。

彼はカヌー界では良く知られており、私も国体で何度がその漕ぎを見ています。たしか、お父さんが元カヌー選手で、息子たちをトップレベルの選手にするため相当なエネルギーを注いでいらっしゃるはずです。

そう言えば、金メダルを取った体操団体の5選手中、内村、加藤、白井、田中の4人の親御さんがやはり体操選手なのを知って驚きました。

英才教育の賜物ということなのでしょうか? これが国会議員の二世議員となると素直に認められないのですが、スポーツは本人の努力が絶対に必要なので彼らの成績を心から賞賛したいと思います。

 *カヌーはブレードが片側だけのシングルパドルで漕ぐ。下半身は膝立ちの状態。
  カヤックは両側にブレードが着いたパドルで漕ぐ。下半身はあぐらのような状態
なお、ボートのように船に固定して漕ぐものをオール、カヌーやカヤックのように固定しないものをパドルと言います。