2010年10月12日火曜日

二芸に秀でる

集団社会において、自分を見出すにはどうすれば良いでしょうか。
価値ある人間であるとはどういうことでしょうか。




どの分野においてもそうですが、ある程度システムが熟成した分野では"マルチな能力"というものが必要とされてきます。
例えば先のサッカー日本vsアルゼンチン戦では、アルゼンチンのゴールを防いだシーンの一つに岡崎選手のナイスクリアがありました。攻撃だけでなく守備にも献身的な彼の能力がチームの危機を救ったのです。


しかしそれと同時に、レギュラーやアカデミックな栄誉を得る為には他には無い突出した能力も必要となります(もちろん「高い総合力」という選択肢もありますが)。
またも岡崎選手を例に取ると、彼は飛び出し(守備陣の裏をかいて抜けだしボールをもらう事)が優れていると言われます。(自称)足の遅いFWである彼が日本代表に選出され、世界でゴールを挙げている理由はここにあります。


ここまでの話を総合すると、岡崎選手のスキルとは
「飛び出しの速さ×攻守に活躍する姿勢」
であると考えられます(僕は岡崎選手ではないので正確ではないのかもしれませんが)
いかがでしょう。個性を主張しつつ、全体をフォローしている選手像がイメージされてきませんか?




経験上ですが、よく言う「一芸に秀でた人間」には
・それ以外がイマイチ
・その分野で他にもっとすごい人間がいる
という事が多く、チームとしてはサブに回る事が多いと思います。いつ不必要になるかわからない存在でもあるため本人にとっても安住すべき位置ではないでしょう。


しかし、「二芸に秀でた人間」となった途端、状況は一変します。
なぜならバリエーションが一気に多彩となる為、組み合わせ次第で他の人と被る事がぐっと少なくなるからです。仮にサッカーの売り出し文句の数を20個とすれば、一芸では20通りだったものが、二芸では20×20=400通りの個性が考えられます。


後は自分のアイディア次第です。もちろんあえて同じ芸を組み合わせて徹底的に突出する決意を固める事も良いでしょう。
個性に確かな価値が存在し、理想像に努力が追い付いた時、きっとチームはあなたを手放す事は出来ないでしょう。




ごまんといる情報学習得者にあって自分がどんな存在なのか。
ごまんとある塾にあって悠々館はどんな存在なのか。
ひとつのアイディアモデルとしてこんな事を考えています。







※20×20=400について
二芸といっても、僕の中では(第一能力)>(第二能力)といった考えであり、(第一能力)×(第二能力)と書くために400通りになります。例えば
「シュート精度×ポストプレイ」と「ポストプレイ×シュート精度」は違うという意味です。

2 件のコメント:

  1. 二芸に秀でる。確かにこの視点は有効かも。
    jyuku//cho

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