2011年3月1日火曜日

システムの中での学力

定期テストでの英語の点は良くなくても、高校入試問題になるとずっと高得点を取る人がいます。そのタイプの人は、高校の定期テストが良くなくても、私大入試やセンター試験の英語でも高得点を取ります。ただし、国立の2次では上手く行きません。

その理由は、『書けないけど読める』。そんな勉強をしてきたからです。昔のようにひたすら単語を書いて覚える。そうしたやり方は減ってきました。単語は書かないで覚えたほうが効果的だという考えも増えています。確かに、神奈川県の公立高校を受験し、私大あるいはセンターのみであれば、それで十分かと思えます。

神奈川県の高校入試、私大入試、センター試験。これらの英語の問題の特徴は、解答を選択肢から選ぶことです。単語を書く量は大変少なく、極端な場合、高校入試と大学入試の合計で2~3語しか書かないで合格ということも考えられます。単語が書けなくとも、意味が分かればよいわけです。一方、国立の2次は英作文等、記述の部分が多く、書けないとうまく行きません。

多かれ少なかれ他教科でも同じことは言えます。

コンピュータの利用により、マーク式の秀才という類型ができてきます。私大型、国立型の秀才が現れてきます。学力は多かれ少なかれそのシステムに依存しているわけです。

スキーのジャンプ、カーレースなどはそのルール(レギュレーション)の変更によって、結果が大きく変わってきます。今年の王者が翌年には下位に沈む。そんなこともあります。絶対的な実力などは存在せず、そのシステムの中での実力なのです。学力も似たところがあります。なぜかそのことが十分考慮されてはいないように思いますが。

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