その時僕は東京の大学に居たのですが,最初に「ゆらっ」と来てから
ものすごい揺れを感じました.急いで机の下にもぐりこみました.
棚からは多くのものが崩れ落ち,コンクリートの壁が剥がれ落ちていました.
電車はストップ,結局帰れなくなってしまったので大学に泊まることに.
夜,食料の配給と非常用の毛布が配られ,各自が自分の分を確保し,
研究室で一息ついていると,ドアをノックする音が.
「おや,こんな時間にだれかな?」と思いつつドアを開けてみると,
見知らぬ学生が毛布をたくさん抱えて立っていました.
「下で毛布を配っていたので皆さんにと思いまして...」
僕は心を打たれました.
自分の分を確保して安心していた己は,なんと愚かであったか.
何か,忘れてしまいそうな尊いものを,思い出させられました.
こういう時だからこそ,助け合いが必要です.
自分たちは何ができるのか,考えましょう.
被災地の皆さま,また全ての方のご家族,お知り合いの方々が無事であることを
お祈り申し上げます.
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