ある高校生に「これどういう意味ですか?」と聞かれました。
見てみると each でした。each を知らないのは高校生としてどうかと思いますが、
「”めいめい”って意味だよ」と答えると、
「えっ。めいめい?」とぽかんとした顔をしています。
「めいめいといっても、山羊の鳴き声じゃないぞ。ほら、めいめいざら(銘々皿)とかさ」
「はっ?めいめいざら?」
どうやら”銘々皿”は良くなかったようです。そこで、
「おのおのってことだよ」と言うと、
「えっ?おのおの?」とやはり通じません。
「おのおのといっても、金の斧、銀の斧とは違うぞ。ほら忠臣蔵で大石内蔵助(おおいしくらのすけ)が『おのおの方、準備はよろしいか?』とか言うじゃん」
「えっ?大石・・・?」
どうやら”忠臣蔵”も良くなかったようです。そう言えば、以前は”平行四辺形の対角線はおのおのの中点で交わる”となっていた教科書が”それぞれの中点で交わる”に変わっていることを思い出しました。
「つまりさ、それぞれのことだよ」
「なあんだ。初めからそういってくれれば分かったのに」と生徒。
そうだよね。だけどその前に「日本語、話せますか?」って聞いておけばよかった。
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