2011年3月3日木曜日

小学のテストから中学の点を予想すると

中学受験をする子供たちは模試の偏差値によって、その学力がどの程度のものか親も子も明確に知っています。一方、公立中学に進学する場合、その子の学力を本人も親もほとんど知らないのが実情です。通常の小学校のテストだけでは学力の判断ができません。問題が易しいからです。極言ですが、「100点をとる」≒「最低限のことができる」なのかもしれません。

そうしたテストを見ているうちに、これで十分な学力があると勘違いしてしまいます。これは、本人も、その家族も、更に学校の先生も。もちろん塾の講師もです。

最近、こんな公式を作りました。簡単なものですが、

     《小学校のテストの点(100点満点です)》 × 0.9 ÷ 2

です。小学校のテストの点は1割引(9割)だとして、この地域の中学のテストが50点満点なので÷2をします。2割引の方が現実に近いような気がしますが、少し甘くしてあります。その分、小数点以下を切り捨てることにします。

小学校で大体90点の生徒は中学では  90×0.9÷2=40・・・内申点3 場合によって4 
小学校で大体80点の生徒は中学では  80×0.9÷2=36・・・内申点3
小学校で大体70点の生徒は中学では  70×0.9÷2=31・・・内申点3 場合によって2

内申点は他の要素が大きいので、大体のところです。2割引だともっと悪くなります。

小学校のときに90点前後とっていれば親としては「うちの子はできる方かな」思います。ただし、2割引きなら中学で90×0.8÷2=36点です。この点はできる生徒の点ではなく、ごく普通のクラス平均程度の点です。「中学になって急に成績が悪くなった」と言われるものの内、かなりのものが実は小学校段階で既にその状態だったと考えられます。

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