2011年2月20日日曜日

ノートをきれいに書く・・・そんなのは勉強じゃない

学年末テスト一週間前となりました。早くから塾に来て、自習をしている子達もいます。その勉強の様子を見て『うーん』と唸ることがよくあります。

最近、気になったたのは、彼らが勉強と称して、ノートのまとめを作っていることです。『東大生のノートは必ず美しい』といった類の本がベストセラーになった影響か、それとも、内申点にノート点〈ノートの評価〉が入るからか、熱心にやっています。昨日も「これをコピーしてください」と言って、教材を持ってきた子がいます。どうするのかと思ったらそれをノートに張るのだそうです。そのとき、感じたのは「こんなのは勉強じゃない」ということです。自分の手でうつすのならまだしもコピーを使うところでもう終わっています。

ノートを書くことは勉強の入り口で、中心的な課題ではありません。ノートを美しく作る人はたいていそこで勉強が終わっています。問題はノートの先なのです。

もっと色を使ったらノート点がAになる、と言われた子もいます。変な話です。色は黒に赤で十分。多色になれば見づらいだけ。ノートに時間を使うより、問題演習に時間を費やした方が効果的です。入力ばかりの勉強なんでありえません。初期の段階から、入力に見合った出力を考えるべきです。

かつて東大生は字が下手なことで有名だった・・・ような気がします。本当に『東大生のノートは必ず美しい』のか訝っています。

0 件のコメント:

コメントを投稿