2011年2月10日木曜日

表裏一体

今日、私立高校の入試が行なわれます。

公立後期を受ける生徒のほとんどは併願確約というシステムで受験をします。これは、公立後期を受けることを認めた上で、公立に落ちた場合、私立に進学するというものです。併願確約がある限り、私立入試で落ちる可能性はほぼ0になります。したがって、受験者数と合格者数は同数で、競争率は1倍です。

このシステムはかなり不思議なシステムです。

さて、早ければ現中1から、公立高校の入試制度が変更になるようです。これにともなって、私立高校の入試制度も変わるはずです。公立と私立は表裏一体の関係で、別のシステムというわけではありません。

ここ数十年続いている神奈川県公立高校の進学実績の落ち込みは私立中高一貫校の進学実績の向上という形で補填されています。知り合いの物理学者が『質量保存の法則のみが本当の意味で法則と呼べるものだ』といっていたのを思い出します。『公立の進学実績+私立の進学実績=一定』というわけです。

公立の受験制度の変更は私立の受験制度の変更につながります。そして、そうした変更に関し様々な利害が絡み合い、受験制度は複雑なものになっていきます。今度の変更が、どうなるか注視しなければなりません。

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