2010年6月17日木曜日

なぜ塾をやっているのか

今日も授業の後に塾長といろいろと話をしました。

もうすぐ夏休みが来るので、塾としてはアピールしたい季節です。
悠々館としてもご多分に漏れず、どうやって新しい塾生を増やすかをテーマに頭を捻らなければなりません。
そんな話をしつつ、今日はもう少し根源的なことを書きたいと思います。

なぜ塾をやっているんだろう、と。

僕は塾で生徒を教えることが好きです。
僕以外の講師陣も教えることが好きです。
塾長は多分僕たち以上に教えることが好きだと思います。

じゃぁ好きなだから仕事にしているのか、と。

それだけでもないんですよね。
好きだからだけでもなく、そこには別の理由もあるはずなのです。

はてさて、なんで塾をやっているんだろう。

お金を稼ぐためという理由はもちろんあります。
でもそれはきっと、目的ではなく手段なんですね。

例えば日本全体を幸せにしたいという高い志を持った社長がいたとして、志を実現するために頑張ったとする。
でも利益が出なければ一番身近な"社員たち"を不幸にしてしまうわけです。
志がどうのというよりも現実的に身近な人が不幸になってしまう。

じゃぁ利益を出すために仕事をするのか、と。

それもやっぱり違うわけです。

金を稼ぐことを目的にしてしまったら、それは空虚です。
僕が思うに、利益は目的を達成するための手段なわけです。

じゃぁ、塾をやっている目的はなんなんだ?と。

これについては、この一言が一番言い表してくれていると思います



財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上
                            元楽天ゴールデンイーグルス 野村監督
  

学校でも塾でも、講師をやっている人は、きっと人を育てるのが好きなはずです。
ある生徒が昨日できなかった問題が今日できるようになって、嬉しそうな顔をする。
そうした小さな積み重ねが、彼の人生で積み上がっていって、やがて大きな体験として残っていく。

学校だけではなく、悠々館で教えたことが彼の人生に何か意味を残せたら、それはきっと大いに嬉しいし、日本全体に意味のあることのはずです。

やはり生徒を育てたいという想いこそが、塾をやっている理由なんだろうなぁと思うのでした。

悠々館を巣立った生徒が社会で活躍して、そして再び塾で集まって、みんなで旨い酒が飲めることが、今の僕や塾長の一番の夢です。
(ある意味、叶っているんですけどね。)


ということで、今週の詩・句を更新しました

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