2010年6月18日金曜日

中間テストが終わって

定期テストの結果がほぼ出揃いました。素点だけ見るとほとんどの人が点数を伸ばしましたが、その中にほぼ全教科でかなり点数が伸びた生徒が数人います。そうした子を見ていていると、何か変わったなと感じます。心の中に変化が起こっているようなのです。そんな内面の成長が爆発的な成績の伸長に大きく関係しているのです。

中学受験は「精神年齢の勝負」といわれます。遊びたい盛りに勉強漬けの生活をするわけですから、それを受け入れることができる子とできない子の差はとんでもなく大きなものです。いわゆる頭の良し悪しよりもその部分の差が結果に大きく影響します。

社会全体がマニュアル化している現在、勉強や受験もその限りではありません。ますます、小手先の技術に走るようになっています。そうした技術は誰にでも有用であることを前提にしますから、最も計りづらい個々の内面的な部分を捨象します。その結果、「偏差値40からの東大合格」という広告を見て『誰でも』偏差値40から東大が受かると錯覚する人が出てきます。偏差値40から東大合格する人には間違いなく内面に何かが起こっています。それは予備校の授業で技術的(マニュアル化で)に与えられるものではありません。

勉強がどれだけマニュアル化しても、その根底の部分を支えるのは今も昔も心の部分です。内面の成長無しに、大きな成績の変化はありません。その部分を、どれだけ、そしてどのように刺激し続けるか。それは教える側の課題です。

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