2010年6月24日木曜日

選択する手つき

電子辞書でappleを引くと、aを打ち込んだ瞬間に幾つかの単語が画面に出てきます。その中にappleが無ければ次の文字pを打ち込み、画面に出たものからappleを探すことになります。選択肢があってそこから目的のものを選ぶわけです。

センター試験を筆頭に受験の多くがマークシートを利用したものになっています。設問があり、その解を選択肢の中から選ぶわけです。設問に対して、自分の答えを提示するのではありません。選択肢がどのようなものであろうと、その中から選ばざるを得ません。通常の設問は『次のうち最も適当と思うものを・・・・』というようになっています。そこで、消去法による解答が流行するわけです。

テストのように正誤を問われる選択は別ですが、そうでない選択も沢山あります。今日何を食べるかとか、誰と遊ぶかとか、どの職業を選ぼうとか。そうした、ものを選ぶ手つきに人間の個性が出てきます。そんな選択を次々にして現在の自分があるのです。

さて、人生には選択肢の無い設問が満ち満ちています。現在の秀才たちが選択肢の秀才であることを考えると、彼らが未来をどのように切り開くのか、あるいは、切り開けないのか。気になるところです。

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