2010年6月7日月曜日

趣味その1

中学生と話していたとき、「ぼくはミステリーが好きなんだ」と言っていました。それを聞いて、「あっ。そういえば、僕もミステリーが好きだったんだ。」と思い出しました。

僕のミステリー好きは小6の夏に始まり、大学1年の夏に終わります。明確に初めと終わりがあります。

初めは金沢での小学時代です。家の隣に木造の古い児童図書館がありました。そこでA.A.ミルンの「黄色い部屋の謎」を読んだのです。ミルンは熊のプーさんを書いた作家です。表紙を開けると赤いセロファンのページがあり、その次のページに多分、和田誠のイラストが書いてありました。それをみるだけでなんだか胸が苦しくなったものです。

そのひと夏、コナン・ドイル、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティ、ヴァン・ダイン、ディクスン・カーといった著名な作家の作品が子供用に書き直されたシリーズ(30冊程度?)を毎日図書館の閲覧室の長いすに寝そべって(横になって読んでいても良かったのです)読んでいました。それまでの夏休みは毎年カブトムシとクワガタムシを捕まえることや川遊びに費やしていたのに、大きな方向転換でした。勉強をした記憶は何もありませんから、今の子供に比べると幸せな?小学生でした。

それから中・高・大と外国のものを中心に驚くほど沢山のミステリーを読みました。

旅にでるとき、下宿に置いてある大量の本を処分しました。エド・マクベインのシリーズを神田の古本屋で売って、そのお金で、友人とカツ丼を食べ、旅に出たのです。それ以来ミステリーを読んでいません。


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