2010年11月18日木曜日

模擬テスト

 中学2年で模擬テストをしました。この時期の模試はあまり良い結果を期待できません。一番の理由は中1のときのことをすっかり忘れてしまっているからです。

 数学や英語のような教科は知識を積み上げていく教科なので、過去の学力が現在の学力の前提となっています。中1のことをしっかりしない状態で中2以降の学力の向上を期待することはできません。従って、今、数英が得意な人は概ね以前も得意だったと言えます。

 一方、理科・社会のような教科は中1は中1、中2は中2ですから、中1で理社が苦手でも、中2では得意だということは十分にありえることです。逆に、模擬テストのように広範囲のテストでは、今、理社が得意でも良い点がとれないということが当然のように起こってきます。

 こうした教科の特性から、通常の勉強の方針が定まってきます。英数は基礎の基礎(中1まで、あるいは小学まで)まで戻って復習をしなければなりません。小学校レベルの掛け算・割算(小数点のあるもの、分数の混ざったもの)に問題がある場合は珍しくありません。公立中学校の半数以上(データがあるわけではありませんが)に問題があるのではないかと思います。英語では、be動詞と一般動詞の区別と応用、人称変化、三単元は中1の最重要項目で、それができていない場合は中2,3でも急いで復習しなければなりません。

 理社に関しては、とりあえず今やっていることを、しっかりやるようにします。夏休み等で時間に余裕があれば過去の復習をします。このときも、忘れないように概略をザーッとやる方法が有効です。

 さて、問題は国語です。中2だと、生まれてから13~4年の言語体験があります。それを無視するわけにはいきません。豊かな言語体験をしてきたものとそうでないものとの差は圧倒的です。直近のテストのための勉強だけでそれをカバーするのは無理があります。
 電車に乗っていたら、Y学院という予備校の広告が張ってあり余した。「偏差値40から東大合格」というものでした。その合格者のプロフィールには小さな字で有名私立一貫校の名前が書いてありました。彼らは、中学入学時までに、公立中学入学者に比し、桁違いの量とレベルの言語トレーニングや計算トレーニングそして、公立中学校卒業に匹敵するレベルの理社を身に着けています。それがあっての「偏差値40からの・・・」なのです。
 そうした13年に及ぶ言語トレーニングの不足をどう補うかは難しい問題です。真っ先にできることは語彙(漢字を中心とした)を増やすこと。そして、論理的な文章を正確に把握できるようにすること(入試問題を設問に答えることなく毎日一定量読むのがお勧めです)でしょう。即効性がありませんので、当然のように日常的に継続して行なわなければなりません。
 

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