2010年11月2日火曜日

制度疲労

数日前の新聞にセンター試験を2種類にするというニュースが出ていました。従来のセンター試験を国公立と一部私大用にし、それとは別に私大用のセンターを実施するというものでした。

大学全入時代を迎えて、私大の40%は定員割れを起こしています。同時に学生の学力も低下し、現行のセンター試験では難しすぎて参加できないということのようです。それならばもう一つ易しいセンターをやって・・・。ということのようです。屋上屋とはこういう時に使うのでしょうか。それならばセンターという看板を下ろしたほうが良いと思います。

今年前半にはこんなニュースもありました。高校、大学提携のニュースでした。今までも高校生が大学の授業を受ける等いろいろされていましたが、今回のものは画期的でした。というのは、大学生が分からない勉強を高校に行って教えてもらう(補習してもらう)というものだからです。

最早、下位大学では大学という名に値する授業を維持するだけの質の学生を集めることができないのが現状です。特に理系は深刻で実験のレポートが書けない人が相当多く、そのレポートを書くアルバイトが存在しています。当塾にも面倒見てもらえないかという問い合わせが時々あります。文系でも経済や商学部の学生に初歩の線形代数を教えることがよくあります。

教育システムが制度疲労しているように感じます。

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