2011年9月11日日曜日

ベクレルとシーベルト

福島原発の事故以来ベクレルとシーベルトという単位はとても有名になりました。

今はそれに慣れてしまったのですが、かつてはマイクロマイクロキュリーというものを使っていたはずです。ここ20年程度の間に、いろいろな単位が変更されてきました。

最も影響の大きかったものは気圧の単位(パスカル、ヘクトパスカル)です。以前はミリバールが主でしたが、もはや死後となりました。同様に、中学の理科からg重(gW)が無くなり、N(ニュートン)が導入されました。カロリー(cal)もJ(ジュール)にその地位を少しずつ奪われてきています。

理由はNを中心とした単位の体系に統一するという考え方があるからです。そして、一方では、オングストローム(Å)やダイン(dyn)のように、学校教育の場から別の事情(簡単にするため?)で滅んだものもあります。

かつて、尺貫法を廃止することに躍起になっていた時代がありました。それを使っていると世界に遅れをとるといわんばかりでした。長くそれを使っている職人たちからの反発も強かったようです。

こうして、単位は私たちの日常から少しずつ離れていきました。シーベルトにいたっては最早、実感不能な魔物のようです。

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