2010年4月28日水曜日

子午線って?

中1の生徒と地理をやっています。毎年この時期、気になっていることがあります。それは本初子午線(ロンドンを通っている経線)のことです。
経線という表現があるのに、なぜこの子午線という呼び方をするのかということです。
子午線の子は十二支の”ね”で北を表し、午はやはり十二支の”うま”で南を表します。北と南を結ぶ線なので子午線です。まさに、経線そのものなのですが。
最初の(経度0°)の子午線なので本初子午線というわけです。

ここから先は全くの想像です。おそらく、明治初め頃?の地理学者がこの翻訳をしたのでしょう。そのとても古風な呼び名が文部省の度重なる教科書改訂にもかかわらず、現在まで残ってきたのでしょう。すごい!と思いませんか?『ロンドンを通っている経線を本初子午線という』 これからもずっとそうだと良いなと思います。

教科書が簡単になる中、ことばも様々に変わってきました。数列の和を表す『級数』という言葉は数Ⅲにのみ残り、数Ⅱまでは『数列の和』といいます。中学以来使い続けてきた『変化の割合』は数Ⅱから『平均変化率』となります。言葉を簡単にすれば分かるようになるというものではないはずですが・・・

ちなみに 午は『牛(うし)』ではありません。うまです。十二支のうしは『丑』です。だれですか、角のない牛だって言ったのは。

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