2012年6月10日日曜日

社会性のない自販機

空き缶やペットボトルを捨てるケースを置いていない自動販売機があります。中には「ここで買った以外の缶・ペットボトルをここに捨てるな!」という張り紙をしているものもあります。

ある自販機で買った人はそこで立ち止まって飲むわけではないわけですから、どこか他で処分することになります。そう考えると、自販機に缶を捨てるケースを設置するのは社会的責任であるように思います。

缶の処理をする気のない自販機からは買わない。それはささやかな抵抗でもあります。

似たような話ですが、公共の場所にゴミ箱を置かないところが増えてきました。ゴミは持ち帰ろうというものです。基本的に賛成ですが、ゴミの総量に変化がない限り、それは別の場所の負担になります。

美しくするということの多くはある場所からある場所に物を移動することだったりします。私の部屋の片付けは大抵そんなもので、整頓された部分と、その反動で雑然といろいろなものが押し込められた段ボール箱とに2分することと同義のような気がします。

かつて、平塚駅の地下通路には多くのホームレスがいました。今は、誰もいないはずです。尿の匂いもなく、綺麗になって利用しやすくなりました。しかし、その通路を通るたびに、彼らが何処に行ったのか気になります。

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