2012年6月18日月曜日

数学Ⅲ

日曜日は中3のテスト対策と高3の数Ⅲを行いました。

数Ⅲをすると数学の楽しさの端緒に触れることができます。小学校から数Ⅱまでの数学と一線を画します。ここから先は大人の数学だよ。という感覚があります。いままで、気にしていた様々な制約とは無関係に、厳密で、詳細な厳しい解を作っていけばよいからです。

例えば、有理化。数Ⅱまで、分母の有理化は必須です。その理由は数学的な要請ではないはずです。なぜ解を有理化しなければならないのか理解できません。採点に都合が良いからかもしれません。あるいは、文科省の指導かもしれません。それが、数Ⅲになると、分母の有理化が必須でなくなります。そんなことは本質ではない。もっと重要なことがあるといっているように思えます。

”ゆとり”になるずっと前から、数Ⅲを学ぶ高校生は激減しました。一番大きな理由は私大理系学部の多くが、受験しやすくするために数Ⅲを受験科目から外したからです。かつては慶応大学経済学部のように文系でも数Ⅲが必要な骨太な学部がありました。現在では一橋大の後期が文系では唯一だと思います。余談ですが、数学の素養のある経済学者の多くは理系学部からの転部だという話を聞いたことがあります。理系でも数Ⅲを必要とする大学は私大では少数派です。

小学校からの同級生の中で、半分が高校で理系を選択するとして、その理系の半分かそれ以下しか数Ⅲを学びません。大目に見ても、同世代の4分の一弱。現実にはもっとずーと少ない人しか数Ⅲをやりません。

数Ⅲは楽しい。もっともっと多くの人に学んで欲しいと思います。

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