本の読み方が変わってきているのかな?と思うことがよくあります。
情報化社会の発達の中で、本という情報源もそれに無関係ではいられないからでしょう。大量の情報を効率良く身につける。そんな読みが主流になってきているようです。書店に山済みになっている「速読」の方法をあれこれ書いてあるものを立ち読みすると、「こんな方法で本を読むなら、読まないほうがましだ」と思ってしまいます。
毎日最低一冊の本を読み、年間に数百冊の本を読むと豪語する知り合いがいます。いったいどんな本を読んでいるのか訝しくなります。
2~3行ごとに本を伏せて、その内容を考えなければならない種類の本があります。数ページ読むのに1時間かかる文もあります。それは苦痛ではなく、楽しみです。文章を味わう。行間を読む。眼光紙背に徹す。本が未だとても貴重品であった頃の読み方です。
かつて、ある出版社のTVコマーシャルでこんな歌が歌われました。
一冊の本があれば
地球の裏側に 旅することもできる
知らない世界へ 向かって
旅立とう!
問題は伏せたままの本がそのまま読まれなくなることです。
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