2013年4月21日日曜日

さよなら、行列。また来て、複素数平面。

昨日、高3に数学を教えていました。数Cの行列の計算です。新指導要領の完全実施で今年を最後に高校数学からなくなります。

その代わりに複素数平面が復帰します。行列と複素数平面は、こんなふうに入れたり、出したりが繰り返されています。同時に行列と複素数平面を高校で扱ったことは日本の歴史の中ではないはずです。

大学では行列(線形代数)は重要ですから、なぜこのような扱いなのか腑に落ちないところもあります。

そういえば、新指導要領で何もかも難しくなったわけではありません。数Ⅰで3次以上の整式の展開・因数分解が無くなり、数Ⅱへ移動しました。つまり数Ⅰでは2次式までしか扱わないわけです。

過去にも三角関数の単位円を半円にして、下半分を数Ⅱにしたり、積分で3次以上を扱わなくしたりという、およそ数学的でないことを繰り返してきた文部科学省のやることですから、驚きませんが。

そんなわけで行列を教えるのは今年で最後です。次に高校数学に戻ってくるとき、日本は、若者は、社会は・・・どう変わっているのでしょう。

”行列は忘れた頃にやって来る”

次に行列を教える頃には、すっかり忘れてしまっているかもしれません。

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