2016年3月12日土曜日

勉強には謙虚さが必要だ

三角関数のような分野は教える人によって方法が様々です。cos120°が -1/2 であることを知る方法は少なくとも4つはあります。その中の最も良い方法を教えるようにしています。

ところが、なかなかそれを受け入れない人がいます。このタイプはそこそこ勉強ができる人です。中学校では成績上位で、難関公立校に進み、高校では中位か下位といったの人にその傾向があります。自分がやってきた勉強方法に一方で自信があるが、一方では限界になっている。そして、それを捨てられないといったところでしょうか。

三角関数に戻ります。cos120°を求めるのは瞬間的です。それはそうとしか見えないからです。時計を見て、今何時か瞬間的に言うのと同じです。今3時だと答えるのはそう見えるからです。間違えることも無ければ、忘れることもありません。そして、瞬間的です。これは正しく練習すると直ぐそうなりますし、数学的にも三角形という枠を壊した、思考の拡張上にあります。

ところが、、「暗記すればいいんでしょう?」とか、「三角形を描けば直ぐわかります」とか言って、自分の今までやってきた方法に固執する人がいます。暗記したものは忘れます。図を描けば時間がかかります。「君のやっている方法なんて、俺は紀元前に捨ててきているんだよ」と彼らをからかうこともありますが、通じません。直ぐに受け入れる人とそうでない人の差がはっきり出ます。おそらく、最初から受け入れるだけの気持ちが無いのでしょう。一度苦労して?身に付けた方法を変えることができないのかもしれません。それが、ここで言う謙虚さがないということです。

学力を伸ばそうとすれば君の中にあるそのこだわりを壊す必要がある。それなしには数学も英語もその他もなかなか伸びないよ。そう思える場合があります。君が身に付けたものは大切だけど、新しいものを受け入れる余地が無いんだったら、さっさと捨ててしまいな!勇気は要るけどね。

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