2016年3月17日木曜日

反省

旧学区最難関公立高校に不合格だったA君のことです。

夏休み、真っ黒になった顔の皮がむけるほど部活に熱心でした。勉強もその合間で頑張っていましたが、模試の結果では志望校にはかなり難しいという判定でした。実際の力よりも志望校は2ランク程度上でした。

9月になり、部活が終わり、勉強が本格的になります。A君は勉強に集中していきます。

11月。模試の結果も少しずつ上がってきますが、まだ合格圏には届きません。厳しいかなと思いました。志望校を一つ下げるほうが良いかと父兄の方とも話しました。ただ、本人は第一志望を下げたくないようでした。

12月。併願私立高が決まります。模試は合格権まで後1点というところまで来ています。伸びています。ぎりぎりまで様子を見ようと思いました。

1月。最後の模試でついに2次選考合格圏に入りました。合格可能性80%でした。過去の経験から1度だけの模試で合格圏に達したからと言って安心できないことはよく分かっていたので、昨年度の入試問題(それまでやらないように指示してありました)をやってみると合格ラインに入っていました。沢山やった予想問題でも合格点に達していました。なりよりも、本人の強い意志もあり、第一志望に願書を出すことにしました。

ただ、不安はありました。本番で同じようにやれるかわからないからです。余裕があるわけではないので、少しの失敗は命取りです。普通なら1ランク下げ、安全な受験をするように指導するところです。1ランク下げても夏休み前の力から考えれば、1ランク上がっているのです。志願変更をするかどうか確認するとこのまま行くということでした。本人の強い意志もあり、私もそれに賛成しました。これで一つ落としても彼は満足でない3年間となるのだろうと思えたからです。

結果は残酷でした。恐らく、数点のことでだめだったのでしょう。それ以来、私はどうすべきだったのか悩んでいます。冷徹に「お前にはその学校へ行く力が無い。一つ、いや、二つ下げろ!」と言うべきだったのか。彼の気持ちを尊宅しすぎたのかもしれません。その希望をか叶えてやりたい。そう思いすぎたのかもしれません。

後日、彼に高校数学を教えました。どうか頑張って、3年後、この結果がそんなに悪くはなかったと言ってほしいと心から思いました。

頑張れ!!

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