2012年10月2日火曜日

理想とする英語力①

国連で尖閣諸島をめぐっての議論がありました。中国外相の日本批判に対し、日本の国連代表部・次席大使が反論をしたのです。

中国は中国語で、日本は英語での議論でした。

次席大使は中国外相の日本批判を聞きながら、その場で反論を書いていました。TVを通してなのではっきり分かりませんでしたが、それは日本語ではなく、英語で書かれていました。

そして、直ぐに英語による反論を開始したのです。そして、その英語は日本の高等教育の中できちんと学んできた英語という印象を与えるものでした。つまり、英語をマザータング(母国語)とする人のような流暢な発音ではなく、一語一語、明確かつ丁寧に発音されいる、おそらく文法的にも正確な英語という意味です。

英語の得意なタレント(例えば、関根まり)やある程度の期間アメリカにいた帰国子女に比べても、明らかに外人が話しているとわかる英語でした。そして、その英語で堂々と議論する。それこそ英語を母国語としない人々が理想とすべき英語なのではないかと思えました。

フランスの外相が話す英語、ドイツのEU大使が話す英語。これらは決して英語英語した英語ではないように聞こえます。強烈なフランス語風の英語やドイツ語訛りの英語です。

F1のドライバーは大抵、自由に英語を操ります。そして、彼らの英語もイタリア語のような英語、スペイン語のような英語です。

そこに、私たちの目指す英語があるように思います。英語は最早、イギリス語、アメリカ語ではなく、その単語と文法を借用した別の言語だと考えたほうが良いのかもしれません。私たちのカタカナ英語をもっとブラッシュアップして、日本語のような英語亜種を作り出す。どうでしょう?

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