2012年8月4日土曜日

ラジオ講座

かつて旺文社が”大学受験ラジオ講座”というものをやっていました。

A4サイズのテキストさえ買えば誰もがその講座で学ぶことができました。予備校の講師を中心に受験の専門家が様々な講座を担当し、かなりのレベルの問題も扱っていたように記憶しています。

まだ、一般家庭にエアコンが珍しかった頃でした。深夜、扇風機の風量を最大にして、その騒音と、ラジオの雑音に混じりながら聞こえてくる講座を左手にうちわ、右手にシャープペンという格好で聞いていました。あまりの暑さに、ほとんど裸で数学や物理と格闘していたものです。

高校時代、予備校も塾も関係ありませんでしたから、Z会の添削で優秀者名簿にペンネームを載せること、たまに買う、月刊”大学への数学”を読むこと。そして、ラジオから聞こえてくる英語の授業でかろうじて同時代的なもの、そして、東京とつながっていました。

酷暑の今夏、あの時のように勉強することはもうできなくなっているでしょう。そういえば、去年は計画停電と節電で大変でした。あれから一年、やはり去年のようにとはいかなくなっているように感じます。

0 件のコメント:

コメントを投稿