2012年5月24日木曜日

模試返却

模試が反ってきました。

生徒に返す前にじっくりと分析をします。何ができて、何ができないのか、それは個人的な問題なのかそうでないのか。ここ数か月の勉強の具体的な成果が出たか。今後どこに比重を置いていくか。教科別の学習量の比率を変えるかどうか。前回からのトレンドはどうか。志望校をどうするか。等などです。

その中の志望校についてです。

中3の初めは、行きたい学校(それが内申点や学力に見合わなくとも)を目指すように指導します。1ランク位上の高校を目標にしたほうが成果も出ます。公立高校の場合、2月の志望変更までそれでいいわけです。最後の最後に合格の可能性を考慮して変更すればよいからです。

理屈はそうなのですが、問題は感情です。

普通に勉強したら偏差値50辺りのA高校が妥当な人が2ランク上の偏差値60のC高校を目標にしたとします。現実に合格する生徒もいますから、私もそれを支えていきます。懸命に勉強し、受験が迫った頃には偏差値56程度に上がったとします。近くには偏差値55のB高校もあります。

さて、どうするか?公立進学を前提にするなら、B高校受験を進めます。何とかA高校に入れる程度の学力から1ランク上のB高校に受かるのですから、難なく変更できるように思えるかもしれませんが、これが案外難しいのです。

本人も周辺もC高校へ行く気でやってきているので、B高校を受験することは1ランク落とすように感じるのです。実際には偏差値60を取ったことはないのでB高校受験はランクを落としたというより、ランクを上げているというのが正しいのですが、そう思えないわけです。

結局、C高校を受験し上手くいかないということがないわけではありません。

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