2012年4月15日日曜日

受験は博打ではない

高一は新指導要領の実施でいろいろなものが変わりました。そのため、彼らが受験生となる3年後にはセンター試験は大幅に変更されることになります。

今の新高二には”うっかり浪人できない”ということを口にする者が沢山います。”私たちはゆとりも最後だし、最悪!”と言った生徒もいました。

一方、新センターで受験する新高一はそれなりの新制度に対する不安があります。

ただし、過去におこなわれたセンターの大幅な変更の際、必ず以下の二点が実行されました。
 
①新センター試験の問題の見本(試行問題)が発表され、どのような内容になるか明確に分かった。
②浪人の受験生の為に、浪人用の問題が作成され、それは2年程度続いた。つまり二浪まで、別の問題で受験できた。

さて、神奈川県の新高校入試ではセンターで行われた上記二点は考慮されていません。こんな問題が出ますよという問題例が一部発表されましたが、センターの試行問題のように全体像が分かるものではありません。更に高校側の具体的な点数配分はこの7月になります。学校別の特色検査の実施も一年をきった現在分かっていません。この拙速なやりかたには呆れます。現在の中三はそのような曖昧な状態での受験に立ち向かうことになります。

受験は博打ではありません。しっかりとした学習と学力を前提にした試験で無ければなりません。学力はその前提となるものによって異なります。東大理三合格者全員が慶応医学部に合格するわけではなく、慶応医学部合格者が皆理三に受かるわけではありません。それぞれの前提とする学力が異なるのです。

その全体像を見せることなく、5万人もの若者に影響のある受験をする。唸ってしまいます。

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