2012年2月3日金曜日

コネ採用

東京新聞にこんな記事がありました。

出版社の「岩波書店」が縁故のある人のみを採用するというものです。いわゆる「コネ採用」です。岩波文庫・岩波新書その他優れた学術書を出版している会社です。文化人でもある初代社主岩波茂雄以来の出版姿勢に好意を持っていただけにがっかりしてしまいました。一私企業の考え方に口を挟む気はありませんが・・・

アジアは色々な意味でコネの社会です。コネとかねでまわっている部分がたくさんあります。中国でもインドでも、そして、日本も決して例外ではありません。インドでは、好意だと思った直後に「バクシーシ(お礼のお金)」を請求されるのは普通です。

以前の日本の学生はありとあらゆるコネを利用して就活をしていました。有名な大手広告代理店は「コネ通」と呼ばれていたはずです。就活をしている大学生に話を聞くと今はそうではないと言います。少なくとも優良企業はそうではないと。日本も少しはマシになっているんだと思ったのですが、半信半疑でした。

今回の岩波書店の決定はその疑いを更に強いものにしました。画家ミレーの「種を蒔く人」を出版社のマークにした本屋の、らしからぬ決定に故・岩波茂雄氏の意見を聞いてみたい気になりました。

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