2011年6月19日日曜日

気持ち

各中学の定期テストが1週間ほどずれてずっと続いています。

同じような能力の人が、同じ教材で、同じ内容で、同じ時間をかけても結果に大きな差が出てきます。その差は気持ちの差です。

積極的に身につけるつもりで学んでいる場合。心と頭が開かれています。いろいろなものが入りやすくなった状態です。

テストが近いから、いやいややっている場合。心と頭の入り口が閉まっています。知識が入りづらくなっています。

乾いた砂に水がしみこむように、学んだことが体に入っていくことがあります。若いころヨーロッパを長く旅していました。パリのレストランでアルバイトをしていたとき、昼休みの僅かな時間に『アリアンス・フランセーズ』にフランス語を習いに行くことにしました。様々な事情で自由に勉強することのできる時間は寝る前の30分とアリアンスへ通うメトロの中の30分だけでした。薄暗いメトロの中で、アリアンスのテキストの文章が四肢の隅々まで染み込むように入ってくるのをまさに体感していました。何事でも覚えられるときは一回で覚えられるものです。

心を外に向かって開く。知識を喜んで受け入れようと心がける。学ぶときにはそのことを忘れてはいけません。

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