やっているうちに濃度ではなく、割合が分かっていないのだということに気づきます。5%の食塩水でも、5%の消費税でも同じ困難が存在しています。小学校の算数でこの辺りの学習が十分でなかったのでしょう。
中学受験する子にとって割合は最も重要かつ難解な部分です。この部分の学習に多くの時間を割きます。その結果、難関中学の生徒の多くは、割合を得意としています。一方、公立に進む子にとってはほんの上澄みをさらっただけで終わってしまいます。消費税が10%に上がるという議論があってもその具体的なイメージが持てません。
もっともこれを小学校教育、あるいはゆとり教育のせいだけにするのは片手落ちです。
・基礎の基礎ですが、200円の6%はという質問に200×0.06と直ぐにやれても。
・同様に基礎の基礎です。200円は持っているお金の6%です。いくら持っていますか?という問いに 200÷0.06 と即座にやれる大人も案外少ないからです。
公教育の衰退は社会の仕組みや内実を理解できない多くの大人を作り出していくことになります。そして、一部の仕組みを理解できる人たちだけがこの国を動かしていくことになりかねません。
それは決して望ましい未来ではないはずです。私たちは学ばなければならないのです。
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