2010年5月5日水曜日

なぜ勉強するのか

塾で生徒に勉強を教えていると、時々、「なぜ勉強しなければならないのか?」という質問をされることがあります。
「微分積分ができるようになっても、仕事で使わないでしょ?」と。

だいたいこういった質問をする生徒は、勉強をしない口実を欲している場合が多いので、「そんなことを悩まずに勉強しなさい」と言うこともアリですね。
僕はこういう質問をされた時には、「確かに微分積分はあまり役に立たないかもしれないけど、最初は解けなかった問題が解けるようになった経験や、自分で目標を設定してきつい勉強に耐えた経験は役に立つと思うよ。」と応えています。

微分積分が出来るようになっても、実社会ではほとんど役に立たないと思います。
(もちろん、一部の職種では役に立ちますが、役に立たない方が多いでしょう。)

ですが、微分積分を勉強することは意味があると思うのです。
(微分積分に限らず、源氏物語でも何でもいいです。)

自分の頭で考えることは社会に出て最も大切なことの一つです。

「勉強が出来なかった」という経験は社会に出てからマイナスになる場合があるので、「頑張ったらできるようになった」という経験をさせてあげたい。
微分積分という、どんな役に立つのかわけ分からない学問を使って、自分の頭で考える生徒、やればできると自信の持てる生徒を育てたいのです。

ちょっと無理かなと感じるくらい高い目標を設定して、そのために努力するという経験は、その人を成長させると思うのです。

というわけで、このホームページのトップに、
「摩擦なく宝石の原石を磨くことが不可能なように、試練なく人間が完成することはない」
という中国のことわざを記載したのでした。

おしまい。

2 件のコメント:

  1. ホームページのトップで使った文章を集めておいて、ホームページ内で見れるようにしたいのですが、どうですか?jyuku..cho

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  2. 了解です。
    ページの案を考えて連絡しますね。

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