憲法改正がいくらか現実味を帯びてきました。まずは、改正手続きを定めている96条の扱いが問題となります。
現在、中3の生徒は歴史で第1次世界大戦前後を学んでいます。その後第2次大戦。戦後社会と進み、高度経済成長以降は歴史ではなく公民になります。
北方領土、尖閣諸島、竹島。地理でも、歴史でも、公民でも現実の問題を度外視して、授業を進められなくなってきました。生徒たちにとってそれらは宇宙のかなたの話でもなければSFの話でもなく、数年後、或いは十数年後の未来の話なのです。
生徒たちもそれぞれが意見を持っています。私の役割はそれらを一方へ誘導することではなく、彼らが自分の力で十分に考えられるようにしてやることだと思っています。
私の世代は幸いなことに鉄砲をかつがずにすみそうです。しかし、今の中学生は分かりません。彼らの未来がどのようなものになるのか、それに十分関心を払ってもらいたいものです。彼らの未来は彼らの手の中にあるのです。”
ノンフィクション作家の鎌田慧氏が東京新聞に書いたコラムの中にこんな一節がありました。
「戦争には勝者も敗者もいない。沢山の死者がいるだけだ」
政治をしている老人たちは30年後、40年後の社会に責任を持ちません。若い世代の意見を十分に取り入れるため、選挙権を18歳まで下げて良いかもしれません。彼らこそ憲法改正の功罪を身をもって担わなければならないからです。
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