理由は明示されていません。独自問題作成が大変(面倒?)だから止めようというのが本心なのではないかと憶測しています。当初10校だった進学重点校が昨年から18校に増えたのも関係しているのでしょう。
京都大学を退官した数学者と話したことがあります。彼は入試問題を作るためにありとあらゆる問題を解きまくっています。そして、大手予備校が『来年の京大入試は・・・が出る』と予想しているようなものは全て読んで、それを出さないで作ってきたと言うのです。東大や京大のように多くの人の目にさらされる入試問題作成は大変です。更に、親戚に京大を受験するかもしれない者がいると問題作成の担当から外れるということでした。そんな、厳しい京大ですが、今年の入試のように携帯でカンニングされていたら全て水の泡です。
さて、独自問題がなくなると、たった一つの共通問題で全ての受験者を選抜しなければなりません。現行の共通問題は簡単で(定期テストより高得点が取れる)、高得点者が多くなりすぎ、上位受験者の実力を的確に判断することができません。といって、難しくしすぎると下位受験者の問題が起こってきます。それを改善するするための独自入試だったはずです。
何れにしろ、県の方針が迷走しているようで、そこにしっかりとした思想があるとは見えません。独自廃止も早計だったように思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿