2009年10月26日月曜日

英語雑感1

英語の話を生徒としていました。そのとき気になったのは英語という体系に一対一で対応する形で日本語という体系があると思っている人が案外多いということです。この誤解(錯覚)は単語のレベルから文法その他のレベルまで様々にあるようです。例えば、”りんご=apple”と言ってしまって良いのかという問題です。私たちがイメージするりんごとアメリカ人がイメージするappleと同じなのでしょうか?以前アメリカ人とイギリス人が”mountain”という言葉について話をしていました。高い山の無いイギリス人に対して、高山に囲まれたアメリカ人が『あなたの言うmountainはアメリカではhill(丘)と言うんです』と言っていました。
こうしたことは文法にも及んでいます。全ての他動詞は全て受動態にすることができるのか?日本語で可能な表現は英語でも同様に可能か? 残念ながらこうしたことはいつも可能とは言えません。そのことを知っておいて良いかなと思います。
『次の英文を日本語にせよ』というあまりにありきたりな設問を正しく理解すると『次の英文の意味するところに最も近くて類似している日本語を書きなさい』ということになるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿