2013年1月20日日曜日

土曜講習:国語

少し前に、負荷のかかった読書として国語の問題集を読むと良いと書きました。

今日は土曜講習で長時間の授業でした。5教科の予想問題を解き、その解答と解説をします。昼の12時に始めた授業は夜の7時を迎えて終了となります。生徒の疲労を考え、元気なうちに数学。疲れた頃(最後)に国語をやりました。

今日の国語の出典は

① ”路傍の石”の作者、山本有三の”心に太陽を持て”から一編。戦後の長野にリンゴの並木道を作ろうとする中学生とその先生の話です。目頭が熱くなります。
② ”唯脳論”の解剖学者、養老猛の”個性”に関する文章。”馬鹿の壁”他で今や、人気作家の養老先生ですが、まだ知名度が低かった頃、詩の雑誌”ユリイカ”に主著”唯脳論”を書いていた頃からの読者です。自我に個性があるのか?という問いを明快に否定してみせる相変わらずの論理の切れに脱帽です。
③ ”宇治拾遺物語”から大友皇子に関する古文。歴史上の人物にこれだけ血肉を与えられるとは・・・歴史でしか知らない人々の心の有り様を見事に描いています。
④ 他、情報化社会に関する1文。

これだけの物を50分で読む。至上の喜び。問題を解くことを忘れ、文章に没頭します。国語は楽しい。残念ながら、解答解説の時間がほとんど無くなり、その喜びを伝えられないで終わりました。

本当は設問など無視をして、養老先生の思想の近傍へと散策の旅をしたかったのですが・・・。


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