2012年9月2日日曜日

”文部科学省は、ボランティアや自然体験活動などに取り組む大学生に対し、第三者が評価した上で修了証を発行する制度を創設する方針を固めた。
 実社会に出る前に様々な経験を積むことを促すのが狙いだ。将来的には企業などと連携し、就職時の判断材料として活用することも想定している。
 2013年度から全国で本格実施する予定で、13年度予算の概算要求に関係経費を計上する。
 希望する学生には、〈1〉ボランティア〈2〉自然体験〈3〉運動・スポーツ〈4〉科学・文化・芸術活動――の4分野すべてに参加してもらう。自然体験は1泊2日以上、ほかの3分野は半年以上継続することが条件だ。
 活動計画は、文科省が指定したアドバイザーと学生が話し合って策定する。ボランティアでは、未就学児に絵本を読み聞かせたり、地域の伝統行事の準備に参加したりすることなどが例として挙がっている。自然体験では「富士山登山に1泊2日で挑戦」などを想定している。 yomiuri on line ”

これをどう評価するか。意見の分かれるところでしょう。気になるのは、ボランティアや自然体験を評価し、修了書を発行するという部分です。昨年までの神奈川県高校入試でのボランティア体験の得点化をイメージするからです。

以前、カヌーを免許制にしようという動きがありました。検定を受けて合格した人のみが川でカヌーをこげるというものでした。名目は”川での安全と健全なカヌーの発展”。お題は立派ですが、検定料やそれを支える組織を作り、文部科学省の天下り先を増やすためだという噂もありました。作家、野田知祐らの反対でその後あまり話を聞きませんが・・・

ボランティアや自然体験は評価に馴染むものではありません。世界的探検家・故植村直己はマッケンジーの山中で遭難死するまで、そうした評価と無関係な人でした。死後の国民栄誉賞こそ彼にふさわしい唯一の賞でした。

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