2012年9月15日土曜日

地理

今回の期末テストの社会の範囲が、珍しく幾つかの学校で重複していました。九州。中国。四国。近畿です。昨年までは僅か数県を学ぶだけで終わっていた日本地理が、新指導要領になり、一通り扱うことになりました。

地理のような教科は、学校で勉強すること以外にどれだけ多くの背景を持っているかがものを言ってきます。教科書で学ぶ知識など高が知れているのです。

山口県という名詞に対し・・・関門海峡。下関。フグ。秋吉台。カルスト。阿部信三。岸信介。佐藤栄作。薩長連合。不機嫌な芥川賞作家。防府。オスプレイ。瀬戸内海と日本海。津和野。他・・・・。

ところが、そうした雑多な知識が生徒にほとんどありません。情報化社会も成熟し、ありとあらゆる情報が乱れ飛んでいるにもかかわらず、知識の量が多いとは言えないのです。

情報過多の中で実は情報を得ていない。全てのものが雑音のように通過していくだけかのようにも見えます。自分の能力で処理できる程度の情報で暮らしていた社会。案外そのときのほうが情報は豊かだったかもしれないと思うこともあります。

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