2012年3月3日土曜日

あれかこれか

入学・入園に関してちょっと微妙なニュースが続きました。

イラン国籍であることを理由に安全保障上の問題があるとして、東京工業大から原子炉工学研究所の研究生としての入学を拒否されたのは不当として、難民認定を受けたイラン人男性(43)が同大を相手取り、入学許可などを求めた訴訟の控訴審は2日、東京高裁(大橋寛明裁判長)で、条件付きで入学を認めることで和解が成立した。男性側は同日、訴えを取り下げた。(時事通信)

福島県からの避難者が東京電力福島第1原発事故による風評被害を受けたとして、甲府地方法務局に救済を申し立てていたことが分かった。福島から避難してきたことを理由に、人権を侵害されていた。同法務局が2日発表した。
 同法務局によると、申し立てた避難者は、自分の子供が住宅近くの公園で遊ぶのを自粛するように、近隣住民から言われた。更に、保育園に子供の入園を希望したところ、原発に対する不安の声が他の保護者から出た場合に保育園として対応できないことなどを理由に、入園を拒否されたという。(毎日新聞)

建て前と本音。公人と私人。一般性と個別性。普遍性と一回性。一人の人間の中にも社会の中にもこの両者が同時に存在しています。是か非か。黒か白か。そうした単純な判断のできない問題が世にあふれています。

21世紀を生きることは、「表と裏の間」を生きることでもあるようです。

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