2011年1月21日金曜日

自分に告ぐ

センター試験が先週末に行われました。
結果の出た人・出なかった人と様々でしょうがまだ受験は始まったばかりですので、受験生は次を見据えて日々の努力を継続してほしいところです。


今日はニュースでも取り上げられたこの内容について。
シカゴ大学の心理学者Sian L.Beilock准教授の実験によると、試験に関する不安を試験開始の10分前に紙に書く動作について、行ったグループと行わなかったグループとの間で成績に差が出ることが明らかになり、同動作の有用性が証明されました。この内容は既に論文としてScience誌に掲載されています。


人間の記憶には「ついさっきの出来事」を記憶する短期記憶(ワーキングメモリ)が存在します。
同准教授はこのワーキングメモリには限りがあって、心配事のある人はこのメモリを心配事の内容で埋めてしまうため、試験時に問題や計算過程を記憶する力が弱まると主張しました。
紙に書き出すことはこのメモリから心配事を掃き出す効果を持ち、結果実力が出しやすくなるという訳です。


僕もセンター試験前・国立前期の試験前には似たような事をしていました。
僕の場合、試験の前日に当日の自分に対して「ここまで頑張ってきた事・君の準備は万全だという事・詰まったらとりあえず飛ばせという事・この一回を頑張りなさい」といった内容を文章にして書いておきました。当日の自分がこれらの内容をちゃんと考えているかどうかわからないからです。
この行動の効果はあったと思っています。自分の望む以上の結果が付いてきたことがひとつの証明です。
当日の自分が何を考えておけばよいかまで前日に用意しておくことが、「明日の支度」なのだと思います。


僕の例もBeilock准教とは方法こそ違えど、思想は同じです。
今日は昨日までの積み重ね。
明日は今日の行い次第。
大事な一番の前等、試してみてください。

1 件のコメント:

  1. 面白い!間違いなく面白い!検討の余地ありですね。
    jyuku/cho

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